先週 ↓に続いて
「週刊文春」の新谷学編集長と渡邉庸三特集デスク登壇のトークショーへ。
もともと予定していたのは今回の方で、先週は時間のやり繰りが出来ることが分かり急遽参加したという経緯。
「週刊文春」の矜持
二週連続で出た分、お二人のお話しに対する理解度も上がり ^^「週刊文春」の名を関した出版が相次いだのは
先ごろアメリカで誕生したドナルド・トランプ大統領が巻き起こしたTwitterを駆使したトランプ現象で知らしめられたことは
個人がメディアを持てる時代で、自分にとって都合の良い、流したい情報だけを発信しているという現実。
大統領支持層はドナルド・トランプ大統領が発信している内容をトランプ大統領の主張に沿って真実と受け止め、
メディアの流している情報をトランプ大統領の主張に沿って偽ニュースと判断してしまう。
アメリカに限らず、SNSの浸透により、発信者にとって都合の良い情報が世に蔓延する中、
「週刊文春」は現状に違和感、危機感を覚え、リスクを取って、一定の影響力を持つ人たちの別の顔を明らかにするといった姿勢を明確にしている。
本に載せられた従来は非公開としていた取材プロセスを明らかにすることで「週刊文春」に書いてあることは本当なんだと、読者との信頼感を醸成していくところに出版の意図がある。
「人間ドラマ」を読む
トークショー70分、そこからたっぷり質疑応答に30分は時間は割かれていたと思いますが、
既述の通り「週刊文春」の存在意義であるスクープによって、人を貶めることが目的ではなく、
知られていない真実を明らかにすることで、人に様々な面があることを分かってもらうといったことが真意で、
実際、出版に至るまで、何をどこまで公開すべきか熟慮が重ねられるようで、思いやりといった部分も感じられ
登壇されたお二人とも「無類の人間好きなんだなぁ」ということが、発せられる言葉の端々から伝わってきました。
実際『週刊文春』で再起の機会が編集部から働きかけられ、実際そのような機会も実現しているとのこと。
また「週刊文春」の方々たちの本意でない形で、過度に人が追い詰められていくことに問題意識をお持ちとのお話しもありました。
今まで「週刊文春」を含め週刊誌全般と距離のある存在でしたが、
「週刊文春」については自分が常日ごろ関心も持っている「人間ドラマという視点で読むと面白いだろうな」と、
二週に渡って中の人たちを間近にして、その思いに触れる中で感じたことでありました〜