春風亭小朝師匠の世界観に包まれ、落語の醍醐味を感じてきた:「春風亭小朝独演会 ー 菊池寛が落語になる日 ー」Vol. 5 観覧記

ライヴと云うと以前はもっぱら音楽で、この頃はトークショー、講演の割合が高くなっていますが、

今宵は「春風亭小朝独演会ー菊池寛が落語になる日ー」Vol. 5 へ。

春風亭小朝独演会@売切御礼

落語というと誘われて一度、鈴本演芸場に行ったのと、自発的には家元こと故立川談志師匠の闘病後の初の復帰高座↓の計二回。

立川談志師匠の高座は体調の問題から10分程度であったとの記憶ながら生の立川談志師匠を目の当たりに出来たことは良き思い出となっています。

今回の独演会は「何か(面白そうなの)ないかな・・」とネット検索していた折に遭遇したもので、

春風亭小朝師匠の高座=即売切れのイメージがあったところ、数席売れ残りがあり、「ラッキ〜」とばかりに入手した経緯。

開演10分前には早くも満席に近い状態に・・

独演会で体感した春風亭小朝師匠の世界観

今回はオリジナル二作と、古典一作で、結果約1時間(途中、仲入り、歌舞伎義太夫三味線奏者の野澤松也さんの出演を含む)、

野澤松也さんの演目中(当演目中のみ、写真撮影は許可)

春風亭小朝師匠の話芸、世界観に浸ってきました。

演目。

独演会と聞いて、てっきり出演者は春風亭小朝師匠のみかと思いきや開演の幕が上がって最初約20分、前座の方の出演に続いて春風亭小朝師匠が登場。

演目に入る前のマクラから場内が温まったところで根多に入り、程なく語りで説明される世界に引き込まれ・・

(鈴本演芸場の時などは慣れがないこともあり、十分に想像力が働かず、話しの筋を追い切れないこともありましたが)

春風亭小朝師匠の話しは、途中、第三者的な視点で解説が入るなど、何より分りやすく頭に情景を描きやすいのが特徴的でした。

二作目の「竜」では江戸の粋な感じに、登場人物の心の動き、ストーリー展開が立体的に伝わってきて、

春風亭小朝師匠が若くして頭角を現し、落語界にとどまらない才能を発揮されてきた非凡さを垣間見せられたような。

最後の古典「皿屋敷」では、時事ネタにアイドルチックな踊りも織り交ぜた枠にはまらない小朝ワールド全開で、心地良い余韻を引きずる印象的な時間を過ごすことが出来ました ^^

存分に浸れた落語の醍醐味

この場に足を運ぶことになった一因には、八重洲ブックセンターのトークショーのゲストで登壇された三遊亭円楽師匠のトークに魅了されたことも大きく影響していました。

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開演から(休憩の)仲入りを含めて約2時間。

これまでは、お笑いの芸=(ほぼ)漫才といった感覚を持っていましたが、落語を身近に感じられた機会で、

立川志の輔師匠、三遊亭円楽師匠などTV等で馴染みのある方の高座には、また機会を見つけて出掛けてみたいと思いました。

 


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