評論家 副島隆彦さんの『銀行消滅 新たな世界通貨体制へ』を読み始め
1〜5まであるうちの1、2と読み終えたので、そこまでのおさらい。
副島隆彦さんの著書は↓
佐藤優先生との対談本に次いで二冊目。その時の歯に衣着せぬ物言いが、とても印象的で、
次の著書を物色していた際に手にした最新刊(2018年1月時点)が本書。
一大事を大胆に、そして世の中を分かりやすく
副島隆彦さんと云えば、ドナルド・トランプ大統領誕生を早くから予言していたことで知られていますが、
現時点、予言されているものの中には、
” 私はすでに今年(2017年)の4月10日に、このように予言した。
「北朝鮮に対する米軍による攻撃(空爆)は、起きる。それは2018年4月である。そのときは、おそらくバンカー・バスター・ミサイルを打ち込む。
連続的にこれを行ない、北朝鮮全土の核施設(120ヵ所あるらしい)のすべてを破壊する。
このあと北の国境線から中国軍(人民解放軍)が北朝鮮内に一斉に進撃して、平壌を軍事的に制圧する。
そして金正恩体制を崩壊させる。この管理された小さな戦争は1ヵ月で終わる」”(p66)
という、今、日本国民の最大の関心事の一つに対する大胆過ぎる予言に、
本のタイトルにかかわる(本書の)本筋では
” 銀行というものの主要な機能が「決済」である。決済とはsettlementでモノやサービスの売買取引を、お金の支払いを完了することだ。
この決済が、デジタル技術によって「コンビニ決済」や「モバイル決済」なるものに取って代わられつつある。
だから銀行の店舗(支店)が、どんどん要らなくなって消えつつあるのだ。
公共料金の振り込みや、コンサートや飛行機の予約のチケット代の送金を受け取りもコンビニ店で済むようになった。
まさしくコンビニ決済で済むようになった。そして、その次が「モバイル決済」である。
これは、「ワン・ストップ」(ひとつの手続きですべて済ませる)というIT革命のひとつの現われである。
この金融の急激なIT化に合わせて銀行自体もフル・デジタル化を進めている。人員を減らし、コストを削減しようとしている。
そして、ここに銀行とコンビニの価格競争(手数料競争)が出現したのである。”(p16-17)
といった具合、予言に、今、世の中で起きていることが、平易な表現で簡潔に記されています。
本質を具体的且つ端的に
『銀行消滅』というタイトルからは堅苦しさから、購入に慎重なところもありましたが、
実際に読み始めてみると、金融という日常生活との関わりは深いけれども、とっつき難い分野について、
多くの人が読んで分かりやすく説明されており、ページをめくっていくペースが、思いの外、早いこと(笑)
また、文中に挿入されている図表が目立つのも印象的で、後半で得られる情報、紐解きも楽しみです。