映画『サンセット・ストリップ』を鑑賞。
先月、『アーサー・フォーゲル』を観に行った際の予告編だか、館内のポスターの掲示だかで本作を知り、
一時期をLos Angeles:ロサンゼルスで過ごしたRock’n Roll好きとしては、そのタイトルを目にした時から無視出来ない作品として公開が気になっていました。
夜な夜な人を吸い寄せる特異のスポット
Los Angelesを代表する繁華街、Sunset Boulevard:サンセット大通りの一角、Sunset Strip:サンセット・ストリップと呼ばれるゾーンを舞台にした作品で、
私的には Whisky A Go Go や House Of Blues Los Angels(2015年8月で閉鎖)といったライヴハウスや
Rainbow Bar & GrillやMel’s Drive-Inといったレストランなど、いろいろ思い入れのあるところです。
セレブリティと称される著名人の遊び場でもあり、Jack Nicholson:ジャック・ニコルソンやPatrick Swayze:故パトリック・スウェイジと、この一角で遭遇したことは懐かしき思い出。
本作ではサンセット・ストリップの歴史に、そこに所縁を持つ人たちが出演して思い入れを語り
Los Angelesというアメリカ西海岸を代表する都市の中でも中心性を担う場所の他にはない、サンセット・ストリップならではの魅力について100分近くに渡って掘り下げられています。
Los Angelesナイトライフを彩ってきた歴史
撮影されている映像のテロップに「2010年」の表記が目立ち、「ちょっと古い(作品な)のかな?」と思い、エンドロールを注視すれば、2013年製作とのこと。
若干のタイムラグがあることになり、直近のサンセット(・ストリップ)の状況を把握していないため
どの程度のギャップであるかは分かりませんが、実体験をLos Angelesに持つ者としては資料的価値も含め興味深い作品でした。
【サンセット・ストリップ~ロックンロールの生誕地~】予告
大型スクリーン(映画館)で見るまでの必要性は感じませんでしたが、
Los Angelesに思い入れのある方やLAメタルなどの音楽シーンに興味を持たれている方にとっては、楽しめる一本であるように感じました。
ちらっと、RATT の代表曲 Round and Round の演奏シーンが挿入されていたり、これもやはりといった感じで STEEL PANTHER の登場もあり、製作者の確信犯的?演出も心地良かったです。
シネマカリテで観る心地良さ
ときに、この2ヶ月で3回目のシネマカリテでの鑑賞でしたが、夜9時台のレイトショー開催に
マス・ターゲットではない、ファン層が絞られた作品のセレクショに吸い寄せられ気味です。
今回は水曜日の鑑賞でしたが、他館のレディースデーと異なり、男女とも(水曜日の)鑑賞料金は1,000円。
その他の日でも、スマホでクーポンを係員の方に見せれば300円引きなど、お得感の感じられる価格設定も魅力となっています。
また、天気が悪くとも、殆ど濡れずに済む駅前立地もいい感じ。
更に、私が『アーサー・フォーゲル』を観に行った際はトークショーの観覧もある回で、作品に関連したイベント開催も活発な様子で、
本作についても4月29日夜に小暮武彦さん(元レッド・ウォリアーズ)x マイク越谷さん(音楽評論家)を迎えてのトークショーが予定されているようで、
映画 plusライヴの組み合わせも、またお得感を抱かせてくれ、映画館の個性を引き出してくれ、次の機会も近そうな。