11月、12月と続いて、新党大地 鈴木宗男代表と外務省元主席分析官 佐藤優先生による東京大地塾に出席。
開始後、前方に視線を合わせれば「あれっ?!」といった感じで、鈴木宗男代表の娘さんの鈴木貴子衆議院議員も(一部)登壇。
今回のテーマは、動き始めた北方領土問題と、アメリカ合衆国Donald J Trump:ドナルド・トランプ大統領について。
動き始めた北方領土問題
まず、北方領土問題はビザなしでチャーター機や航空機による空の自由訪問が協議されることに、
従来は船舶のみで、気象条件の厳しさ等から高齢に達している元島民の渡航が困難であったところ、対象が拡大されることにつながることを評価。
2018年3月にロシア大統領選挙が行われることから、政治日程的に、それ以前の領土返還は困難であるものの
目に見える形で実績を積み重ねていくことで、3年計画で問題解決の橋頭堡になっていくとの見方。
信仰から読み解くドナルド・トランプ大統領
ドナルド・トランプ大統領については、佐藤優先生から宗教的なバックボーンを取り上げられ、
就任演説が旧約聖書133編の一節を取り上げられたことに注目。
ヨーロッパでは欧州人とユダヤ人の仲は悪いが、アメリカではクリスチャン・シオニズムと呼ばれる人たちがいて良好。
ドナルド・トランプ大統領がユダヤ人に「自分はあなたたちの味方である(=イスラエルを守る)」旨のメッセージを送り、
具体的にはアメリカ大使館をエルサレム移転など、過去の政権が実行に移してこなかった施作を具体化する動きから
新たな火種を生み出し得る事態を予測。ドナルド・トランプ大統領はカルヴァン派に属し、
同派は生まれる前から人は神に選ばれた人たちとそうでない人たちの二種に大別され、
ドナルド・トランプ大統領はどんな苦境に陥っても、神に選ばれた人間であるとの確信(/自覚)に揺るぎなく
(実際、大統領選の戦いぶり、結果も神懸かっており)
確信に基づいた大胆な決断を下すことは厭わないであろうと、アルカイーダ、ISISなど敵国への完膚なき戦闘を予告。
背景にキリスト教の思想を紹介し、近未来に想定しうる事態に対して存分に持論を紹介されていて、説得力を感じました。
安倍晋三首相には、スピーチの際などに旧約聖書からの引用をアドヴァイス(新約聖書ではユダヤ人の不評を買う)。
教養 x 専門性から誘われる近未来
毎度ながらに広範に及ぶ一般教養の博学さに、専門分野の卓越性が相まった知の巨人ぶりに圧倒され、
マスメディアの報道から伝わってこないお話しの数々に、またしても知的好奇心を刺激されました。
今回は1時間超の質疑応答の時間が設けられ、
とある質問では、 鈴木宗男代表が年齢を感じさせない若さを発揮されている点に対して
鈴木貴子議員が割り込みでマイクを握るなどの盛り上がりどころもあり (内容は、鈴木宗男代表が日に1時間ジムで全力のワークアウトを行なわれているとの暴露 ^^)
常連の方も多い様子と感じられ、アットホームな雰囲気で会が進行していき、そこが平日ながら各回100名超の参加者を集める原動力であろうと実感。
飛び込んでみると敷居が低く、多くを学べる貴重な機会となっています。