月1回開催されている鈴木宗男新党大地代表と、元外外務省主任分析官の佐藤優先生による東京大地塾に参加。
開始前は、壇上で佐藤優先生の最新作『日露外交』の話題が持ち上がったり、
開始後は、いつも通り鈴木宗男代表がマイクを握り、先月で5年に及ぶ公民権停止が明け、
「いつ(衆議院)解散になっても心一つでどうにでもなる(国政復帰)」といったご挨拶から場内が拍手に包まれるなど和やかムード。
また、時間を割く形で先日、北方四島の国後島を訪問された際のご報告など。
長門会談から着実に進展している日露関係
国後島では、住宅建設にはじまり、ホテル、道路、医療、水産といったことへの要望や、
島内で走っている車が全部、日本の中古車ながら修理工場がないため、これらについて建てて欲しい、或いは要望が出されたそうな。
続いてマイクを引き受けた佐藤優先生が、先月下旬(4月27日)に開催された日露首脳会談の模様を外務省のホームページから読み解かれ、
既述の鈴木宗男代表の(国後島での)現地報告の内容がいかに日本政府にとって重要であるかを解説され、
昨年末の山口県長門で開催された日露首脳会談から着実に状況が進展していることを評価されていました。
ポイントは領土問題から入るのではなく、まず両国、島民などの信頼関係醸成に軸足を置き、環境改善から出口論に至るという流れ。
共謀罪が求められる時代背景と落とす影
そこから1時間ちょっと、参加者との質疑応答に時間が割かれ、質問項目はさまざま及びましたが、
昨今、国民的議論を呼んでいる共謀罪に関して、佐藤優先生が
「(思想=即行動などの人たちに対して)今までのやり方だとテロを防止できず必要ではあるものの、乱用される恐れもある」
との指摘から、お二人が司法と対峙された時のお話しが時間をやや押して語られたことが印象に強く残りました。
諸刃の剣というのか、最近関心が向かっている先の一つEdward Snowden:エドワード・スノーデンの
メッセージと重なり、改めて考えを及ばされるトピックでした。