月次で開催されている新党大地主催の東京大地塾に参加。
今回の冒頭の佐藤優先生の講演テーマは「アメリカの白人至上主義について」。
日本人が一般的に知っているアメリカの歴史は南北戦争に勝利した北軍の歴史であるとして、
敗れた南軍側の歴史は知られていないものの、実は相当数、南北戦争後に兵士が日本に渡ってきて、軍事顧問に就くなど明治維新に影響を与えたり、
「少年よ、大志を抱け」で知られる、かのクラーク博士も南軍のお人であったそうで、知られざる結びつきに言及がありました。
で、先ごろヴァージニア州で起こった事件を巡り、物議を醸したドナルド・トランプ大統領の対応は
根っこが、外交問題に発展し得る事柄で、
アメリカが対立する中国とロシアで、ロシアに好意的であると認められるドナルド・トランプ大統領の姿勢(=将来的に矛先がアジアに向けられる可能性)であったり、
時期を同じくして多民族共存のモデル国家とも云うべきオーストラリアでも人種間の対立を煽る問題が勃発し、
アメリカでドナルド・トランプ大統領の登場により、それまで声を発しづらかった白人至上主義者が声を上げやすくなり、
更にそれが世界的な広がりを見せる兆候に注意が必要であると指摘。
10分程度のお話しでしたが、アメリカの国内問題にとどまらないとの指摘で、注意深く推移を注視すべく必要性を感じました。
今、世界、日本が直面し、乗り越えるべき危機
そこから80分程度は参加者からの質問に対して、登壇されているお二人による回答が行われる質疑応答の場面に。
北朝鮮情勢分析に、韓国の軍備増強に対する見通しに、教育の現場で起こっている問題に
河野太郎外務大臣就任や経済特区指定が与える北方領土交渉への影響、見通しなど
多岐に渡りましたが、いつもながらに問題の本質の捉え方に、専門性にと、質疑の端的なプロセスを通じて、様々思考を巡らされました。