久方ぶりで2019年初となる東京大地塾へ。
当初、期待していたわけではなかったですが、冒頭、鈴木宗男新党大地代表が
佐藤優さんの新著『友情について 僕と豊島昭彦君の44年』について紹介。
佐藤優さんが、ちょうど豊島昭彦さんのもとをお見舞いされてきたばかりのタイミングであったそうで、
八重洲ブックセンターでのイベント⬇︎後の病状についての言及があり、
5月に入った直後、豊島昭彦さんの病状が急速に変調し、ゴールデンウィーク半ばには家で身動きの取れないところまで悪化。
イベント時と著書で、「ステージ4の膵臓がん患者の余命の中央値291日」との指摘がありましたが、
ちょうどこの時期が指摘されている日数に相当し、一切の楽観を許さぬ状況の最中にある現実を知らされました。
また、鈴木宗男代表も先月(4月)の人間ドックで食道ガンの再発が確認されたとのこと。
然るべきに手術されることになり、佐藤優さんからがんサバイバーとしてのプレゼンスへの期待が示された場面も。
戦争発言の深層
その他、テーマが「政治家の暴言と日露関係」であったことから、
丸山穂高衆議院の北方領土ビザなし交流時の戦争発言に端を発した一連の件が俎上に上げられ、
ガラス細工が作られるかの如くビザなし交流の制度が創設されていったこれまでの経緯に、
マスコミで発言がとかく取り上げられているが、厳しく糾弾されるべきは丸山穂高議員が現地で友好の家から外出を試みた行動で、
現地で官僚が取ったとっさの判断で、ビザなし交流制度が危うくなくなってしまう事態が回避されていた顛末を指摘。
足を運んだからこその
・・と、昨年末(2018年12月)以来の東京大地塾で、
今回は通常20、30分程度が一般的な佐藤優さんのお話しが、鈴木宗男代表のご挨拶等を含め1時間超に及び、講演部分に力点が置かれました。
取り上げられたトピックは(既述の)2つで、気になっていた豊島昭彦さんの近況に、
薄氷を踏みがごとく細心の注意が振り払われるべき北方領土問題に、
テーマが絞られていた分、お話しの内容がズシンとのしかかってくるかの感覚でした。