月一、衆議院第二議員会館で開催されている新党大地主催の勉強会、東京大地塾に参加。
今回のテーマはタイミング的にこれでしょう!と→「米朝首脳会談と日本外交の課題」
冒頭、鈴木宗男新党大地代表が挨拶を兼ねて、2週間前に開催された米朝首脳会談に言及され、
「米朝とも大枠で取るものは取った」と評価。具体的に北朝鮮は望んでいた体制保証で、アメリカは核廃絶の確約を得たこと。
鈴木宗男代表を受ける形で佐藤優先生がマイクを取り、「大きな成果があった」と、こちらも評価。
一番は朝鮮半島で戦争が起きなくなったこと。仮に武力行使に突き進んでいった場合、数十万の死者が朝鮮半島で出るほか、
日本も米軍の軍事拠点(嘉手納、普天間、座間ほか)などにミサイルを打ち込まれる危険性があったところ、その状況を回避出来ることになった。
また、両国首脳に信頼関係が築かれたのは良いが、行き過ぎの感もあり、日本にとっては拉致問題の扱いが難しくなったと指摘。
解決へ向けた交渉がトランプ大統領経由となると、やりづらくなることは明白で、早々に日朝会談を実現させた方が良いと。
そこから会談後に発表された共同声明を読み上げ、文節ごとに語彙の読み取りなど、解説がなされていきました。
私自身、米朝会談後、合意が予想できた範囲内にとどまったことで、拍子抜け=中身に乏しいように感じていましたが、
逐一、佐藤優先生の(元)外交官としての視点からもろもろ紐解いていかれると、随分と会談の受け止め方、評価も変わっていきました。
Jアラートに出来ること、出来ないこと
その他、印象に残ったのは先日、佐藤優先生が、総務省OBの集まりに顔を出されたそうで、その場に、Jアラート開発担当者がいらっしゃったそうな。
その方曰く、もともとイスラエルのミサイル防衛を念頭に作られたもので、核兵器は想定されていなかったと。
本来は、Jアラートが発令されることによって、家から出ないように注意喚起を促すべくものが、
安全な場所への避難を誘導するのは土台無理な話しだそうで、、
Jアラートに関して佐藤優先生も疑問を持たれていたそうで、内情を知ると、一時の緊迫を経て、この段階に至って国民に公にしづらい話しだな、、と。
そんなお話もありましたが、何より、今回の成果は朝鮮半島情勢で危機レベルを下げることを専門家の評価から確認出来たことでしたー