月例で開催されている新党大地主催の勉強会「東京大地塾」に参加。
通常、月末の木曜といったスケジューリングですが、
今回は(同時期に)鈴木宗男(新党大地)代表の北方領土行きの予定が控えているため
前回から約2週間のインターバルでの開催。
佐藤優先生が取り上げたテーマは「オウム関係者の死刑執行について」。
戦慄から得るべき教訓
冒頭は、どの宗教にも狂気の要素はあるなど宗教全般的なお話しに始まり、
そこから死刑制度の是非についてものを申すではないものの、本件が刑事事件として裁かれたものの
実質は松本被告と意思の疎通が取れない状態となってしまい、高裁、最高裁は実質的な審理が行われることなく、一審の判決を引き継ぐ形で結審してしまったことに対して、
他国でも例を見ないような犯罪が、果たしてどのような意識を持って行われ、どういったことだったのかということが解明されなかったことで、
今後、第二、第三の(類似)事件を起こり得る状況ながら、本件の幕引きが行われていっている状況に、警鐘を鳴らすといったことが主旨でした。
そこには鈴木宗男代表、佐藤優先生とも被告の立場で裁判にかけられた経緯に照らして、
公明正大で真意が明らかになってはいないであろうとの経験談に基づいた見立て。
私個人、時間の経過が真相解明にプラスに働いたかの立場には疑わしい感覚も持っていますが、
確かに国(国民)を震撼させた重大事件のわりには、公判によって明らかにされた事実、情報、教訓は少ない、
或いは国民に共有されていないとの指摘は同意できる内容で、
刑の執行を以ってしても、事件を風化させてはいけない(=本質を学ばねばならない)ことは、今回の勉強会で得られた最も大きな学びでした。
時事問題の捉えてどころに、刻々と脈打つ国際情勢に
その後は、時間の許す限り(約1時間)、質疑応答。上述の講演に関する内容であったり、
米中貿易戦争であったり、中央アジアに対するポテンシャル(評価)であったり、
いつもながらに濃縮感のある計1時間半でした。