月次で開催されている新党大地主催の勉強会 東京大地塾に参加。
今月(2018年8月)のテーマは「日露関係の展望について」。
冒頭、鈴木宗男新党大地代表や佐藤優先生から9月に開催される自民党総裁選に関する話題(主に石破茂候補が掲げる方針)や
佐藤優先生から朝鮮半島情勢に関してドナルド・トランプ大統領が、本気で米朝首脳会談に動いている状況に触れ、
韓国を防衛線の外側に置く動きが見据えられたものだと、その場合、38度線を越えて中国の影響が強まると、
アメリカの朝鮮半島での武力行使が無くなってきているとの見立てに、日本の安全保障の見直しが迫られる事態と触れられていました。
そこから本題に移行、
7月に実施された北方領土へのビザ無し交流の際、政府関係者等の衛星電話が没収されたことに
首脳を支える官僚の下支えが出来ていない実態が露呈したものと指摘。
発端は、北方領土基金で運用益の発生を見込めず、取り崩しが可能となったことを
ロシア側が誤って日本が実効支配を強化するといったメッセージと受け取ってしまった誤解に基づくもので、
日露両国のインテリジェンス間の関係強化、日本側では内閣情報調整室が、今回のような誤解に基づくトラブルを未然に防いでいく必要性を説かれていました。
変わりゆく支配構造
興味深かったのは、GAFA(Google, Apple, Facebook, Amazon)に世界の富が集中している状況に
ヨーロッパはプライバシー、忘れられる権利など、中国は独自のプラットホームで対抗しようとしている現実に、
著しく大きくなってくる中国に対して、どう向き合うかとの投げ掛けに、そういえば・・
と、書店でタイトルに見覚えがあったので、潮流としてのGAFAを抑えておこうと思いました。
後半の質疑応答では、北方領土へのビザ無し交流の議論が深まり、終演が30分ほど押すことになりましたが、
苦戦が続く外交に、変わりゆく世界の枠組み構造に・・
今回もさまざまと問題点の抽出に、着眼点に、トンネル向こうの光に 等々、取り上げられた一つ一つに思考を巡らされてきました。