田口美和さん、神野真吾さん、中野信子さんが紐解いたアートの醍醐味:『子どもの未来をひらくアート鑑賞〜アート教育が大切な理由 アートカード「PLAY!たぐコレ」刊行記念』参加記

週中(=水曜日)の夜、銀座 蔦屋書店を訪れ『子どもの未来をひらくアート鑑賞〜アート教育が大切な理由』と題されたイベントに参加。

開演約10分前の入りながら中央カメラ横の好位置キープ

登壇は、田口美和さん(タグチアートコレクション)、神野真吾さん(千葉大学教育学部准教授・角川武蔵野ミュージアムアート部門ディレクター)、中野信子さん(脳科学者)という顔ぶれで、脳について分かりやすく説明頂けることでアンテナ立てている中野信子さん目当て。

アートがもたらすもの

本イベントは、PLAY!たぐコレというアートを身近にするアイテムが発売されたことを記念して開催されたもので、

アートを教育にどう活かしていくのか? 今なぜアートなのか?といったテーマに沿って論が展開されていきました。

アートというと、どうしても高額な絵画がイメージで引っ張り出されてしまいますが、

神野真吾さんの発言で興味深かったのが、既に評価がついて高値で取引されているものではなく、価値が出るかどうか分からないものを支持していくといった視点で、

中野信子さんは分からないものに興味を示す人たちがいる一方で、そこに関心を見出せない人たちもいるものの、人類が哺乳類の中で生き長らえてこれたのは、自分たちの領域から踏み出していったことによるものだと(=分からないことに興味を示す姿勢が大事)。

アート思考。キーとなる 1. 感じる 2.深める 3.考える 4. 価値づける、そして偏重されてしまった 5. 構造化する 6. アクション

創造性が発揮される分野の中で、自分にとっては音楽が身近ですが、確かにまだ知られていないアーティストに触れてみたいとの好奇心に、深掘りしていきたい心情は今まで自分が辿った経緯からよく理解出来ることで、

詳しくはないものの絵画等のアートにも漠然とした興味は持ち続けていて、展覧会に、関連イベントにも出かけ、インテリアにも相応の支出を繰り返してきましたが、それらを言語化して頭の中で整理がついたことに今回のイベントが大いに役立ちました。

また、正解のない時代に自分の感性が向かう先を拡げていくといった意味合いでも、アートと身近な距離感を保っておくことの大切さはよく理解出来ました。

アートが持つ力に感覚をひらく

イベントの最後、質疑応答の時間があり、遠路大阪まで岡本太郎さんの太陽の塔を観に行かれた方からの質問に、中野信子さんが、遠くからでも人を引き寄せるアートの力(/本質)について言及されていた点も印象的で、

芸術(ex.美術館)に限定されず、行ってみたい場所に、やってみたいことに、食べてみたい食べ物等々、そういった感覚に耳を澄ませ、しばしイベントで繰り返された表現ですが、自分を耕す意識、プロセスは大事にしていたいと。

何となく漠然と感じていたことが「そういうことかぁ」と妙に腹落ちさせられ、自宅への帰路は爽快さも覚え、イベントの醍醐味を実感出来たこともまた嬉しかったです ^^


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