書店でサイン本が売られている↓ところから興味を持ち
手に取り、購入した
『高田文夫の大衆芸能図鑑』が、半分程度のところまで来たので、そこまでのおさらい。
高田文夫さんと云えば、放送作家であったり、立川流で高座に上がられたり、
世代的には「ビートたけしのオールナイトニッポン」で長く、たけしさんの相手役を務められたことなどでもお馴染みですかね。
本書は、
” この本は2014年秋から毎週毎週その時々で私の心に残った、琴線にふれた人々の夢の大行進です。”(p3)
で、もともとは「週刊ポスト」の<笑刊ポスト>に、2014年11月14日号〜2016年3月4日号の期間、連載されたものが一冊になったもの。
立川談志師匠と、その思い出
取り上げられている人たちは故高倉健さんから故立川談志師匠、ビートたけしさんと錚々たる五十九名。
これを書いている時点で三十四名まで来ましたが、印象的であったのは高田文夫さんの師匠格の家元こと故立川談志さんとのエピソード。
” 怖いけども愛おしい立川談志が逝って丸3年。私の中で放送作家部門ではなく落語部門での「我が師匠」である。
11月21日から23日、よみうりホールで「談志まつり」5公演が大盛況のうち開催された。
・・中略・・
久しぶりに落語会に顔を出したものだからいろんなスタッフが飛んでくる。CDを持って来て「珍品。練馬の書斎を大そうじしてたらテープが出てきたのでCD化しました」。
見ると『家元の軌跡談志30歳』とある。なんでも商売になるもんだ。
「探したらあちこちに書き散らしたエッセイがいっぱいあったんで一冊にしました」。書名は『努力とは馬鹿に恵(あた)えた夢である』。師匠がいつも言っていた言葉だ。
・・中略・・
いろんな想い出が残っている。若き日、私がちょっとしくじったら鬼のように怒り「すぐに罰金30万円と上ロース3枚練馬へ持ってこい!!」。
意味がわからない。私は志の輔に電話をし「早く30万円用意しろ。何でもいいから。俺は上ロース3枚買っていくから」とふたりして練馬の家へわけもわからず謝りに行ったことがある。
「なんで上ロースを?」「食べたかったんだ。ウ〜〜ッ、これも業の肯定だ」って意味がわからない。”(p32-34)
高田文夫さんの人柄が滲む文体に、談志語録に、生前のエピソードに、
短い文章の中から、その場が再現されるかの色んな情景が浮かんできました。
高田文夫さん’s 交遊録
高田文夫さんは生で一度、出演される機会に遭遇した時があり
故立川談志師匠が闘病から復帰され、紀伊國屋ホールで高座をされた際 👇 に
幕間に登場され、軽妙なトークで場内を大爆笑に包み場を盛り上げていましたが、
時代の笑いを創ってきた、高田文夫さんの琴線にふれた人たちとの交遊録、興味を持って読み進めたいと思います。