高田文夫先生が著者に名を連ねる『ギャグにまつわる言葉とイラストと豆知識でアイーンと読み解く ギャグ語辞典』を読了。
ふらっ〜と立ち寄った書店で「サインカード封入」の本書を見付け、
「これは〜!」と即応し、入手していた一冊。
笑撃史の数々
読み始める前は、辞典形式だし200ページに迫る分量「読むの大変かな・・」なる不安も感じていたものの
読み始め早々
” 味の素が無い!
・・中略・・
出演していた深夜番組『M10』(テレビ朝日系)の料理コーナーで、たかじん自らが調理するなか、味の素の用意がないという理由で激怒。”(p34)
と、ギャグにこだわらず、お笑いに関する事件簿等など興味深く読まされる項目が点在し、程なく引き込まれていき
高田文夫先生が巻頭の「はじめに」で書かれた
” 自画自賛でそのうえ手前味噌ではあるが、とんでもなく素晴らしい辞典ができたものだ。”(p2)
との自負も「まんざらではないな〜」と ^^
お笑い史に、うんちくに、裏話しに
この他で印象に残った一部を引用してみると
” 麒麟です
・・中略・・
昔からコメディアン、噺家など「笑いの芸」は高音のほうが売れると言われている。志ん生、ビートたけし、とんねるず、ダウンタウン浜田雅功でも華丸・大吉でもみな甲高い声が出せる。
しかし、なかには低音で面白いという人もいて、川島明はその一人。”(p78)
というお笑い界の定説?に、
” ととのいました/ねづっち
・・中略・・
服装だけでなく、ネタ構成の速さ、客あしらいの見事さなど、いずれも一級品。”(p128)
という芸人評に、放送作家として高田文夫先生と同業で著者に名を連ねる松岡昇さん、和田尚久さんの寸評が巧みで、
また、巻頭の お笑い第一世代 から お笑い第七世代
に至る系譜など資料としての読みどころもあり「そうだったのかぁ」といった発見の数々に、時系列の整理等に重宝する一冊。
頭から順に読書という形態よりは、ぱらぱら〜っと開いてみて気になった/開いてみたページに書かれてあることを・・
といった読み方の方でも十二分に楽しめると思いますが、私自身手の届く範囲に置いておき、改めて目を通すような楽しみ方をと読後思った次第。