2月1日にキャンプインを迎えるプロ野球の節目を迎える直前のタイミングで、高橋慶彦さんのトーク&サイン会に参加してきました。
慶彦さんのイベントは通算3回目となり、これまではフリーのお立場でしたが、今回はオリックス・バファローズに打撃コーチの肩書き付き。
それでも100名満席となった席の大半は、広島東洋カープ時代、若しくはカープOBとして慶彦さんを捉えられており、
カープに関する話題が6割程度。他は球界全体、バファローズ、プライベートなど。
当初の予定を5分ほど押して、1時間弱のトークでしたが、慶彦さんが最後「今日、聞いた話しは忘れて下さい(笑)」と、
実名が飛び交うぶっちゃけトークで、ご本人及び会場に居らした皆さんとの思い出として、こちらでは差し障りのないところで雰囲気が伝わればと思います。
台頭が待たれるカープの切り込み隊長
冒頭、トークショーの司会を務められたカープ芸人のゴッホ向井ブルーさんが、予想スタメンに順位予想を発表。
これに慶彦さんが絡む(ダメ出し?)形でスタート。
カープがブラウン監督以降、1番バッターを育ててこなかった点に触れ、
この事が近年、低迷に繋がる一因となっていると指摘。ご自身が成長出来たことに寺岡コーチとの出会いを上げられ、
プロ野球界に入ってくる原石を研磨する役割を担える人がいるかいないかで、その後のプロ野球人生が大きく異なるとして
今、名前が知られている人には共通して、そういった出逢いに恵まれている。
この点、慶彦さんはバファローズで駿太など将来性を持つ選手や昨シーズン軒並み不振となった糸井、中島といった中心選手の再生に対して、自信を持たれている様子でした。
ペナントレース2016の展望
ペナントレース予想は、セ・リーグは当然、カープに勝って欲しいものの、阪神が金本監督就任で
監督の持つ厳しさに、それに応える形で球団の体質が変わろうとしている点に注目。
パ・リーグはソフトバンク・ホークスについて「あの戦力はヤバイでしょ」と、
「李大浩が退団となれば、多少楽になる」としながらも、当然のことながら脅威に感じておられました。
但し、バファローズも力のある選手が揃っているとして優勝を競る力は持っていると評価。
因みに、慶彦さんご自身、野球をやるのが好きながら、見るのは嫌いと、選手名等を覚えるのがこれからといった状況もあるようです。
高橋慶彦伝説
プライベートでは、冒頭に書いた通り、実名を交えてのヤンチャぶりで、慶彦さんの飾らない人柄に、
プライベートの相手宅でもバットを持参し、素振りをすることを欠かさなかったと、
現役時代、よく仕事して、よく遊んだことがリアリティを伴って伝わってきました(笑)
因みに現役時代に関しては、古葉竹識元監督、江夏豊さん、衣笠祥雄さんが怖かったとして、エピソードが語られましたが、それは相手の事が好きだからこそ。
頭部に死球を受けた際、衣笠さんから「慶彦、ボールが怖いんだったら、野球辞めてしまえ」と言われ、死球後の不振から脱したお話しであったり
古葉監督(当時)でベンチで怒られるのが常であったものの、期待されていることの裏返しで、
(怒られながらも)使ってもらっているうちに上達していったことに、とても感謝されている姿が印象的でした。
飾らない人柄、はじけるトーク
その後、しばし質疑応答の時間が設けられ、司会のゴッホ向井ブルーさんの「普通、それ聞けないでしょう」といった退団にもつながった広島球団との確執であったり・・
参加者から鉄拳制裁に関しての質問があり、「やりたい気持ちが理解出来るが、振るう方の一人よがりである事が分かるようになった」と、現在は否定する立場であるとの事。
イベントの最後は、1人1人にその場で書いてもらったサインボールをプレゼントされる時間。
順番を迎えた人と、それぞれやり取りされるなど、終始、アットホームな雰囲気で時間が過ぎていきました。
火蓋切られる新たな戦い
キャンプイン直前で、気持ちが「戦闘モード」へ切り替わる前の貴重なひと時であったと思いますが、
Twitterでゴッホ向井ブルーさんがコメントされている通り、
トーク等を通じて伝わる慶彦さんの優しさ、人間性が、またしても印象的で、バファローズ自体の関心は低いながら、、
慶彦さんが熱い気持ちで臨まれるという一念で、今期のバファローズの戦いぶりに注目していきたいと思いました。