高城剛さんの『高城式健康術55 〜医師が教えてくれない家庭の医学〜』の電子書籍版を読了。
本書は
” 現状、全国民のおよそ10人にひとりがボケている状態に陥っているのだ。”(位置 No.8)
など、これから超高齢化社会に突入していく日本の近未来に、高城剛さんが
” 海外文献や論文を読み漁り、世界中の先端医療にキャッチアップする医師たちと相談しながら、自分なりの健康術を家族や友人たちに施してみようと考えた。
“(位置 No.14)
という経緯から書き上げられていったもの。
一人ひとり違う自分のカラダ
本編に入ると、
” 攻撃的な遺伝子MAO-Aに障害があれば、アドレナリンを分解するのが上手ではないことから、溜まりやすいゆえにブチ切れやすいので、必要以上に瞑想やマインドフルネスに力を入れる必要がある。
すると、もともとアドレナリンが溜まる体質なので、記憶力が良く、集中力も人一倍発揮できるようになる。”(位置 No.201)
医学的知識がないとなかなか読解していくことが難しいと感じられる記述で大部分が占められた感じも、
一人ひとりが持つべき心がけとして、上記引用文にあるようにそれぞれ体質が異なる点など
” まずは、正しい自分を知ること。どこへ出かけるのにも、自分の場所がわからなければ、目的地どころか、はじめの数歩で道に迷ってしまうのは間違いない。すべては、この考え方からはじまるのである。”(位置 No.218)
という原則に、
” 「もっと頭の回転速度を上げたい!」と考えるなら、まずは腸を整えるのが、心身共々健康の第一歩である。
なにしろ人の細胞の数およそ37兆に対し、腸内細菌は100兆を超えているのだから。”(位置 No.238)
に、
” 悪玉菌が多ければ、腸内細菌の異常につながる。ところが、この細菌が増殖している現代人は非常に多い。
大きな理由は、「はじめに」に記載したように、小麦を食べ過ぎていることがひとつだ。”(位置 No.262)
&
” 朝はパン、昼にうどん、夜はパスタなどといった、グルテンを撮り過ぎる生活をしている現代人は、栄養素を取り込もうとするゾヌリンが、消化管壁をずっと開けた状態を作り出す。”(位置 No.270)
など、意識を向けるべきポイントに、知らぬ気づかぬうちに陥っている改善すべき傾向も点在されており、
本の後半では
” 次項から、僕の個人的な「ベストサプリメント」を紹介していくが、体質は人によって異なるので、あくまでも参考までにお読みいただきたい。”(位置 No.1017)
と、更に各論、高城剛さんが身体の異変を解決(方向)に向かわせたサプリメントについて分量が割かれています。
無意識的に陥っている食生活に意識を
大事なことは、
” 僕は、この「腸内リセット」と、後述するビタミンD3によって、20年以上にわたって苦しんだ花粉症を見事に克服した。”(位置 No.323)
に
” 僕は結果的に玄米ばかり食するようになって、ほとんどの不調を解消した。”(位置 No.392)
或いは
” 世に出回るダイエット方法が、咀嚼についてあまり言及しないのは意図的なのかわかりかねるところだが、50回から70回も噛んでいると、その間に味が変わり、食材の「本当の味」がわかるようになるのは面白い体験だ。”(位置 No.898)
という高城剛さんの経験が、医学の文献、専門家によって実証されている点。
専門性の土台が築かれていないことから、理解が詳細に及ばずとも、主張が説得力を伴って十分に伝わってきました。
書かれていることの理解が上がるほど、この分野で生計が成り立ってしまうのでは?と感じさせられるほどの
説得力を伴った専門性ですが、食生活を改善しなければならないことは大多数の人に当てはまることであろうと、
自分自身の何気ない選択、傾向に意識を強く向けられた(衝撃の)一冊でした。