高城剛さんが明かす、出版が憚かられる扉の向こうの真実の世界:『黒本 弐』読了記 その壱

高城剛さんの『黒本  弐』を読了。先日の福岡行きの旅のお供に選んだ一冊(電子書籍)

10日ほど前に読了した、同じくメルマガのQAコーナーを抜粋した『白本  弐』でやり取りされている内容を建前とするなら

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<< 2016年1月16日投稿:画像は記事にリンク >> 高城剛さんに学ぶ、未来を切り拓く生き方:『白本 弐』読了記 その壱

高城さんの包み隠さぬ本音が綴られた書といえ、紙の本の出版はなく、電子書籍だからこそといえる内容と思います。

大ぴらに出版出来ない事情

その辺の経緯は、冒頭の質問(Q1)で紹介されていて・・

”  質問:出版社を通さず『白本』『黒本』というメールマガジン発の電子書籍をリリースしてみた感想を教えてください。

回答(高城剛さん、以下同様)よく言えば「直販」することの面白さなんだと思いますが、

悪く言えば「すべての言説を様々な理由で大手出版社が許可してくれず、検閲のようなことをするので、自分で出す」しかないのです。

出版社も新聞社もテレビ局も、事実上、寡占状態にあり、新規参入を認めないどころか、日本式システムの和を乱す者は徹底的に排除します。

ですので、本当のことを書き、出版することも、テレビで話すことも許されないのです。”(No.78/数値は電子書籍のページ数、以下同様)

『白本』(シリーズ)では、さほど上記の裏事情は感じませんでしたが、『黒本』(シリーズ)では・・(笑)

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約1年半前の『黒本』読了記 << 2014年8月23日投稿:画像は記事にリンク >> 高城剛さんがオブラート無しで語る日本の未来って?:『黒本』読了

馴染まされている感覚

そういった背景を理解して、本書の内容を貪欲に知りたいという方が想定読者とみられ、

ここで詳細を取り上げるのは本筋から外れると思いますが、一端の断片を紹介すると・・

「未成年がアイドルとして、もてはやされている現状」について、質問があり・・

” 回答:日本のほとんどの問題は、CNNのように「あなたは未成年の性的搾取にかかわっていませんか?」と、誰もが思っていることをマスコミが公的に追求しない点にあります。

そして「バレなきゃいい」と思ってる芸能関係者から政治家まで現実的に多くいまして、あらゆる手を駆使してマスコミさえおさえておけば「どうにかなる」ことが、日本の大問題なのです。

すなわち、日本式システムの問題=マスメディアの問題がとても大きいのです。

・・中略・・

おわかりのように、日本には報道の中立性はほとんどありません。・・中略・・テレビを中心に、雑誌も新聞も日々、日本人の民度を下げ、日本人をダメにしていると思います。”(No.93、101)

と、高城さんが様々なお立場でご活躍されてきたご経験から実感された舞台裏であったり、構造的欠陥であったり

また、

” 質問:「情報ダイエット」を敢行して、ニュース、SNS、雑誌、漫画、つい触ってしまうアプリ等々をしばらく見ないようにしたところ、

直感で自分自身で考えられている、感じられている感覚になりました。

いかに周りの情報に動かされていたかを知り、少し怖くなりました。

高城さんは様々なことに造詣が深いですが、興味を持ち「知りたい」「調べたい」と考えた時どのように調べるのでしょうか。

そのとっかかりや情報の取得先を教えてもられると嬉しいです。

回答:多くの人は「物事を深く考えさせない」ようにされていると思います。

モチロン、広告→メディアによって形成される情報社会の仕組みによってです。

ですので、毎時反射的に動くことの連続の思考回路に変貌し、また、思ったことをすぐに実行できなければ満足できない体質に、気がつかないうちに誰もが変えられています。

そうすれば、「便利」で「早く」「わかりやすい」ものだけが残ることになり、既存の社会フレームや既得権者に優位な状況になるからです。

その典型例は、検索エンジンだと思います。何かを思いついた時に、すぐに検索することにより、それによってもたらされる情報で、誰でも「わかった気」になってしまうものです。

そうすると、力技で検索上位に食い込んだ人々だけが極めて優位に立ち、地道に良いことをしている人は脚光を浴びないどころか、「圏外」にますます立たされることになってしまいます。

・・中略・・”

僕は何かを調べようと思って検索するときに、大抵「5ワード」以上入力します。

もし、何かを調べようと思っていたのに「5ワード」も思いつかなければ、それはすでに「イマジネーションを奪われ、考える力を剥奪されている」ことの証だと思って、自らの思考に注意を払っています。

ですので、「5ワード」思いつくまで、検索しないと決めていまして、そこからワードを減らすなり、増やすなりするようにして検索しているのです。

言うまでもなく、問題は検索エンジンではなく、使い方にあるのです。”(No.291-317)

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考えるヒント

・・といった具合。

気付かぬうちに習慣化していたところ、意識が及んでいなかったところに気付かされる記述あり、

ページをめくりながら、考えるヒントを与えられる感覚を得られます。

前半から3つ拾いましたが、次回も続けたいと思います。

 


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