お笑い界にとどまらず幅広いジャンル、メディアで存在感を発揮されている田村淳さんの『超コミュ力』を読了。
タイトル末尾に「力」と入った著書はあまり気乗りがしないものの購入に至ったのは
(2023年)11月上旬に開催された本書発売記念イベントに参加したく思ってのこと。
本書は、
“「自分はコミュニケーションが苦手」は単なる誤解だった。
そのことを、あなたに気づいてもらうためにこの本は生まれました。”(p5)
と本を開いたところの「はじめに」で出版経緯について説明があり、本編では
第1章 コミュ力は簡単に手に入る
第2章 初対面や苦手な人に強くなるコツ
第3章 コミュ力こそがあなたを支えてくれる
第4章 人間関係がうまくいくためのコミュ力
第5章 本当に好きな人に好かれるために
の目次立てに沿って、
” 本当のコミュ力とは、話す力より聞く力。”(p26)
に、
” 誰もが心の底から欲しがっている共感や承認。これを満たすアクションで、「いいね」に続けることで、相手の心を簡単に全開にする魔法の言葉があります。
それは、田村淳式コミュニケーション「SNS」。
ソーシャルネットワークのSNSではありません。
「すごい Sugoi」「なるほど Naruhodo」「そうなんだ Sounanda」
この3つの略です。
先ほど書いた「いいね!」にこの言葉を添えるだけ。”(p57-58)
といった田村淳さんが定義する超コミュ力が、簡潔明瞭、即実践される形で35の要点に整理され記されています。
やっちゃダメなこと
また、
” 話の途中で「わかりません」と言えない人は、人生のどこかで、わからないことをわからないまま過ごせてしまった経験があるのではないでしょうか。その成功体験があると「次もいけるはず」と、深く聞くことなく流してしまうのです。”(p79-80)
に、
” もし、あなたの周りに嫌なことをしてくる相手が現れたら、「嫌です!」としっかりと意思を表明しましょう。一度うやむやにしてしまうと、次も同じケースであなたが嫌な思いをすることになってしまいます。そして相手とその状態が続くと、やがて我慢することに慣れてしまい、その相手といるときは、何もかも自己決定することができない人になってしまうのです。
・・中略・・
恐れる必要はありません。あなたにとって本当に大切な人は、あなたの気持ちをしっかり受け止めてくれます。あなたはあなたの思うことをしっかりと伝えていきましょう。”(p121)
とコミュニケーションで棘になっている部分への言及もあり、(やるべきこととやってはいけないこと)両面を心がけて(実践)いくことで
” もう一度言います。コミュ力は簡単に手に入ります。”(p9)
と田村淳さんが本書のサブタイトルに据えた「好きな人に好かれるコミュニケーション」術の獲得を断言してくれています。
多コミュニティのススメ
個人での最もな刺さりは、
” 人は、職場のコミュニティや家族のコミュニティなど、いろいろなコミュニティに所属していますが、どれかひとつに依存すると、それが崩れたときに一気に不幸になってしまいます。
そのリスクを防ぐためにも、複数のコミュニティを持つということは、あなたの人生を大きく支えてくれます。”(p131)
の指摘は意識が薄れていた部分で、年明けという時節柄もあり、今年意識していきたいことの一つと印象に残るポイントでした。