(2022年)9月を迎え連夜でイベントへ。2夜目はガラッと趣向がかわり久々に代官山T-SITEを往訪、
『人生相談 谷川俊太郎対談集』刊行記念イベント 谷川俊太郎 x 内田也哉子 <ひとりっ子の相談> と題されたトークイベントへ。
昨年(2021年)著書を読んでいた ↓
内田也哉子さんが登壇されることで興味を持ち、限定15名様との来店参加に残席僅かの状況から滑り込む形で参加叶ったもの。
人生相談切り口に、90代と40代で交わされるひとりっ子トーク
会場に来て知りましたが、谷川俊太郎さんはオンライン参加で、
内田也哉子さんとモニター越しでトークが進んでいく中、お二人の共通点であるひとりっ子ということに関して
(比較出来るものが少なく)世の中のことが分かっていない傾向があり、内田也哉子さんが谷川俊太郎さんについて言及したのは
結婚後、谷川俊太郎さんがお母さまと入浴されたというエピソード!
これは極端にしても ^〜^; イベントに冠された人生の悩みごとを誰かに相談するより、(身近に相談出来る人もいなく)誰にも相談せず自分一人で対処してこざるを得なかったと。
そもそも人生という言葉自体好きではないなど、意外な形での滑り出し ^^
環境から育まれし人生観
内田也哉子さんもご両親が別居状態で、学校から帰られてもお母さま(樹木希林さん)は仕事に出られており、孤独と向き合わされる寂しがり屋の鍵っ子の幼少期を過ごされ、
結婚も19歳の時の未成年の時で、3児の育児を経てだんだんと心が世の中に追いついてきたのが、46歳を迎えた最近であると。
内田也哉子さんの場合、ご両親が強烈に個性的であったことから一般的な感覚に当てはめることは難しいでしょうが、
トークの方は内田也哉子さんがもろもろ谷川俊太郎さんに意見を伺うような形で進行していき、常識的というよりは、お二人が大事にされてきた感覚を語り合い、ときに共有されるといった形。
内田也哉子さんはお母さまに放任主義で育てられた分、3人のご子息については過剰なまでに意識させられながらの子育てであったことや
谷川俊太郎さんは友だちはいなくても一人の女性がいれば良いと3人の奥さまを通じて得られた人生観に、詩と音楽で全国ツアーもされるというご子息谷川賢作さんと一人の人格として向き合っているといった関係性に、
ひいては知り合った吉本興業ホールディングス 大崎洋代表取締役会長から宇宙葬を勧められ、「最期は地球にいたい」と返されたエピソードに ^0^; 終盤では参加者からの質疑応答の場も設けられるなど100分弱。
凝縮された本質
谷川俊太郎さんの回答は日ごろ詩で創作活動されていることから短い言葉の中で本質に斬り込まれていた印象。
絵本作家 五味太郎さん登壇イベントでも抱いた感覚でしたが、
日ごろ知り合いないような世界の方からものの捉え方が印象的で知的好奇心をチクッと刺激されたトークイベントでした。
イベント後、内田也哉子さんに先日読了したばかりの『9月1日 母からのバトン』を手に声がけさせて頂く機会にも恵まれ、
ふわっとさせられた感覚が、帰路次第に増幅されていく感覚がとても爽快でした〜