ノンフィクション作家 田崎健太さんの『ドラヨン なぜドラフト4位はプロで活躍するのか?』出版記念
田崎健太×川相昌弘×加藤弘士トークショー に参加。
元讀賣ジャイアンツ〜中日ドラゴンズ 川相昌弘さんの登壇をきっかけに、
イチローさんや前田智徳さん(元広島東洋カープ)が、ドラフト4位指名であったことも何となく頭にあり、内容への興味もあり。参加を決心。
ドラヨン、ドラフト中位指名の世界
登壇のお三方が揃い、まず、ドラフト指名時の川相昌弘さんの心境について
「どこの球団でも良かった。ジャイアンツファンであったものの、一番行きたくない球団であった。」と・・
その心は、入団してからの競争を指してのものでしたが、そこから本職であった投手から野手に転向し、
当時の国松彰二軍監督や須藤豊コーチとの出会い、厳しく指導されたことがプロで生きる礎となり、七年かけてレギュラーを奪取することになるポイントの一つになったと。
田崎健太さんも仰られていましたが、温和そうに見えるものの、川相昌弘さんご本人曰く「かなりの負けず嫌いだ」と。
負けた時、上手く行かなかった時の感情の高ぶりは凄まじいようで、須藤コーチからは「やる気がないなら帰れ」と怒声が飛ぶこともしばしばあったそうな。
それは、やる気があり過ぎて自分のプレーに納得いかなかった時、その感情が自分に向かい不貞腐れているように見られてしまったのだと。
ただ、このメンタルもプロで生き残っていく、レギュラー獲得には重要なことで
練習量もさることながら、監督やチームがやりたい野球を理解して、その中で自分が出来ることを考えて練習に取り組んでいったことが奏功し、
また、繰り返されていたのは、そういった姿勢を見てくれている指導者に評価してくれる球団も大事であったと振り返られていました。
求められていること、出来ること
当初の1時間の予定が、終わりを告げられた頃は1時間15分ほど経過。
トークではスポーツ報知野球デスク加藤弘士さんも収集されたデータ等をもとに取材する立場からのお話しも聞けましたが、
ドラフト1位となると周囲の期待も大きく、必然、コーチ、監督からのアドバイスされる機会が多いところ
(ドラフト)中位指名ではマスコミの注目度も下がり、自分がチームに貢献できることなどを考え、
努力していくことが大事なようで、他でプロで活躍しているいわゆるドラヨンについても、同様のことが指摘出来る模様。
3年連続の日本一に輝いた福岡ソフトバンクホークスの勝因に関して三軍制度、育成(ドラフト)上がりの選手に注目が集まっていますが、
7、8年かけた取り組みがあってのことで、讀賣ジャイアンツも取り入れているもののまだ4年程度で、
焦るのではなく、地道な取り組みが大切といった指摘も元三軍監督の立場でのコメントもありました。
本では今回登壇の川相昌弘さんの他、桧山進次郎さん、渡辺俊介さん、和田一浩さん、武田久さん、達川光男さんと
馴染みのある選手が登場されており、今回聞けたお話しを前段に、更にドラヨンの世界を深掘りしていきたく思います。