テリー伊藤さんが、2010年5月に出版していた『なぜ日本人は落合博満が嫌いか?』を読了。
当初(2020年)7月末のテリー伊藤さんが登場された ↙️
「から揚げの天才」開店イベントでサイン貰い用にオンラインで購入していたものの
到着が間に合わず、約1ヶ月遅れで訪れた別機会
=本日、晴れてサインゲット出来たタイミングに合わせ、読み始めから一挙読了に至った経緯 ^〜^/
日本人に必要な「落合力」とは?
本書冒頭の 〜プロローグ〜 で、
” 「あなたは、落合博満が好きですか?」
そう質問されて、迷わず「はい」と答える日本人が、どれだけいることだろう。”(p2)
との問い掛けに始まり、
” 日本全体が、成長しきれない子どものような国になってしまったおかげで、いま日本は国力が落ちている。
国民は、みんな右往左往しながら、ただただ、たむろしている。
そして、そういう国のなかで、落合だけが、どんなに嫌われても、勝利だけを唯一の目的として、わが道を進んでいる。
群れず、はしゃがず、黙って信念を貫いていく。
媚びず、言い訳せず、不気味なほど寡黙に勝負して、勝つ。”(p3)
と、近年の日本で失われてしまったものを、しっかり保持出来ているのが落合博満さんだとして、
” 古き良き日本人が持っていたパワーがある。同時に、日本人がいまだかつて持ち得なかった新しい価値観がある。
それを私は「落合力」と呼ぶ。”(p3-4)
と定義、落合力の必要さについて説かれたのが本書。
そこから(本編で)
” ビートたけしと落合には、もうひとつ共通点がある。それは、いつでも冷めているということだ。常に自分を客観的な目で見ることができるのだ。
どんなときでも、みんなと一緒にその場に入り込んでしまうことがない。いつも「第三者視点」を持っているのだ。
だからこそ、彼らは、そこに起きている状況や本質を瞬時に読みとることができる。”(p30)
といった突き抜けた方同士の特性抽出に、
” 落合は嫌われることを恐れないからだ。これは、日本人にとって、もっとも難しいことである。
たとえ、みんなに嫌われても、自分の信念や理想を貫いて生きること。
それをずっと実行してきたのが落合博満という人間であり、嫌われることを遅れて自己主張もできないのが日本の故国民性なのだ。”(p34)
と日本人離れした特性から落合力が噛み砕いて説明され、論が展開されていきます。
落合博満さんを評価出来てこそ
サインを貰いに声がけさせて頂いた際、
「あっ、この本!この本、結構売れたんですよねぇ。落合さん、きっとムッとしているんじゃないかなぁ」
とおっしゃっておられましたが、
タイトルで質されているのは落合博満さんを偏見、先入観なく真正面から評価出来ていない日本の状況(出版時から評価は幾分高まった?)についてで、
既に落合博満さんの凄みについて認識されている方々にとって存分に溜飲下げてくれる一冊であるように思います。