スティーヴ・ルカサーが赤裸々に振り返った光と影:『スティーヴ・ルカサー自伝 福音書ーTOTOと時代の「音」を作った男たち』中間記 ②

先日、中間記 ① 👇をアップロードした

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『スティーヴ・ルカサー自伝 福音書ーTOTOと時代の「音」を作った男たち』が、

27章まであるうちの第19章(『グレイテスト・ヒッツ』リリース後まで)の終わりまで辿り着き、読み進んだところのおさらい。

圧倒量のスタジオワークから成し遂げられた・・

本書の凄いところはスティーヴ・ルカサーが事細かなことまで覚えていることもそうですが、

何より、

” あるマネージャーは昔オフィスの壁に、TOTOの元/現メンバーたちが共演したすべてのアーティスト名と、参加した全レコーディングの一覧を貼り出していた。

ビートルズの4人のうち3人を筆頭にしたそのリストは、ロックンロールの歴史そのものだった。

いったいいくつのバンドが、約5,000枚のアルバムでプレイして、225部門くらいでグラミー賞の候補になり、5億近い総売り上げ枚数を叩き出した、と胸を張って言える?そう、俺たちは言えるんだ。”(p2-3)

と、文字通り共演を果たしたアーティストは、The BeatlesのJohn Lennon以外の3人=George HarrisonPaul McCartneyRingo Starr)に始まり、

Miles Davisに、Jeff BeckEric ClaptonMichael Jackson etc・・とジャンルを跨いで絢爛豪華、

それらレジェンドたちの交流録が収められていることに、資料的な価値だけでも物凄い次元に達するものと。

親友 Eddie Van Halen

中でも、Eddie Van Halenが絡んでくるパートはつぶさに読んでしまい、

Steve Lukatherが全面的に携わったMichael Jackson『Thirller(スリラー)』制作時、

Michael Jackson -Beat It(Official Video)

” エディは、当初の計画とは違うセクションでソロを弾きたくなり、ヴァン・ヘイレン担当のエンジニア、ドン・ランディーと一緒に自分たちの判断でソロを録音した。

エディが送り返してきたテープを聴いたクインシー(註:クリンシー・ジョーンズ)は、そのSMPTEタイム・コードが手元のマスター・トラックに同期しないことに気づいた。

そこでジェフ(註:ジェフ・ボーカロ)と俺に電話をかけて、エンジニアのウンベルト・ガディガと一緒にサンセット・スタジオでこいつを調整してくれないか、

私とマイケルはウエストレイクで別の曲をやっているから、と頼んだ。

・・中略・・

マイケルが「今夜はビート・イット」に欲しい4小節のギター・パートを俺に歌って聴かせた。

だが”俺は、4分間の曲でそれだけをずっと続けると単調になりすぎると言って、変化を加えたらどうか提案した。

それがあの特徴的な「ドゥードゥドゥドゥドゥーっていうパートだ。」(p148)

という舞台裏を明かせば、自身の1stソロ『Lukather』制作時の

 Steve Lukather “Twist The Knife”

“「トゥイスト・ザ・ナイフ(Twist The Knife)」はエディ・ヴァン・ヘイレンと共作した。

・・中略・・

エドが素晴らしい出来のジャムを作って、俺がメロディーと歌詞を書いた。

当然、完成した曲はかなりヴァン・ヘイレンっぽく聴こえた。

よく知られているように、エドは風変わりなハーモニクスを思いつく。奇抜なチューニングでも有名だ。俺はその両方についてかなきゃならなかった。

彼に言われて、ギターの弦を1本をベースの弦に換え、それをAチューニングにしてから、ギター全体のチューニングをひとつずつずらした。

ギタリストにとっても、これはぶったまげるような技だった。”(p223)

<< 2019年2月24日投稿:画像は記事にリンク >> STEVE LUKATHER:スティーヴ・ルカサー TWIST THE KNIFE, FREEDOM ETCで感じる爽快感♪心地良き日々

ってなEddie Van Halen伝説を重ねる裏話もあり、

それぞれ引用した話しの続きが掲載されており、実際に手に取ってお楽しみ頂ければと思います m(___)m

洋楽/ロック好きなら誰でも知っているようなミュージシャンであったり、通な面々であったり・・

素顔がうかがえるような話しが、次から次にといった具合で登場して、翻訳の方も頑張られていて英語→日本語の読みづらさを殆ど感じることなく、


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