『スティーヴ・ルカサー自伝 福音書ーTOTOと時代の「音」を作った男たち 』を読了.-
解説まで含めると399ページ、読了に至るまで1週間以上かかり、
これだけ向き合った本は久しぶりのような気がしますが ^〜^;
(本書を)要約すると
” 俺は本当に恵まれていると思う。毎朝起きて、自分の幸運を神に感謝する。
ノース・ハリウッド生まれの手に負えない悪ガキだった俺は、『エド・サリヴァン・ショー』でビートルズを観た。
その50年後にはポールとリンゴと一緒にステージに立ち、彼らの50周年記念のショーでプレイすることができた。
おやじには「夢をかなえられるのは10億人にひとりだぞ」ってさんざん言われた。
学校の教師たちに「お前は役立たずだ。ろくな人間になれない」と説教されたことも忘れられない。
だが神の御恵みで、子供の頃抱いていた夢のほとんどが現実になった。”(p346)
と、「結び」で本人の前向きな総括があるものの
前回:中間記②👇から読み進めたところは光と影で、
影の部分が目立ち、
TOTOのメンバーたちの軋轢、脱退に、死別・・から
” ついに俺はバンドとマネージメント会社に最後通告を突きつけた。給料を他の人間の2倍にしなけりゃ抜けるって言ったんだ。
・・中略・・
返事はノーだった。
脱退の決意を宣言したのは07年の夏だ。最初にペイチに電話して、抜けるつもりだって伝えた。彼の返事は「何でこんなにかかったんだ?」だった。”(p307)
という事態にまで発展。
本では、この続きもつぶさに記されており、先の(2019年2月の)
デビュー40周年記念につながっていくことになります。
近年の中ではRingo Starr:リンゴ・スターとのRINGO STARR And His All Starr Bandが、
現在のスティーヴ・ルカサーのキャリアの中で重要な位置付けを占めているのか伝わってくるなど、
山あり谷ありのこれまでの半生ですが、濃厚な一冊を閉じた後の読後感は良かったです ^^
尽きぬエピソード。将来的に増補版?!
収録されているものと期待していたEddie Van Halen, Billy Sheehan, Pat Torpeyのラインナップで実現した
Jason Becker Benefitの模様もフィーチャーされているかと思いきや
” この本に書き切れなかったことはたくさんある。”(p366)
と、これだけ書いてもまだあるか(笑)
と、Los Angels拠点に時代を築いたロッカーのTOTOファンに限定されず、広くロックファンに興味深いであろう半生記です ^〜^/