『人助け起業』を読了。
確認したら購入日のレシートが5月13日。346ページに及ぶ分量に途中の中断も有り、時間を要しました。
上半期最終日との動機付けが働き、本日フィニッシュ。
購入のきっかけは、Facebookのニュースフィードに友人が上げていた事で本書を知り、内容に興味を持った次第。
■関連投稿
>> 1人1分野、エキスパートのススメ:『人助け起業』前半のおさらい <<
>>『人助け起業』に学ぶ、「最初の二年間」を耐える事、一箇所集中の原則 <<
著者のブレンドン・バーチャードについては名前を知りませんでしたが、日本で『奇跡が起こる遊園地』なる著作が発売されて、アメリカでは結構、著名な方であるようです。
経験に込められた計り知れない価値
人生、キャリア、ビジネスなどの各分野で専門性を持った人が、如何にその分野で、人の役に立ち、経済的に独立を経ていくか
著者の経験談を踏まえ、著者によると類書がないノウハウ、マニュアル満載の内容。
” 世界中に集まる客はみな同じ欲求 ・・中略・・ 価値が欲しいのであり、あなたがそれを与えれば、彼らはあなたを支持し、あなたに従い、あなたから買い、あなたに敬意を払う。” (p338)
と巻末の総括的部分で著者が述べていて、人それぞれ・・
” あなたのアドバイスや人生経験は、自分では想像もできなかったほど貴重なものである。” (p328)
そこに至るには誰しも乗り越えるべき壁があり、
” 自分の意見を世の人々に伝えるのはあなたにとって怖いことかもしれないが、人々はあなたが想像したよりも受容力があり励ましてくれることが多い ” (p337)
” 自分のメッセージを世に広めるのを妨害する最後のバリアは、まさに「恐れ」である ” (p338)
として、人は恐れによって自分のメッセージを語る事をためらいがちであるものの
それは他人にとって(その人にしか語れない)貴重な学びの糧を奪いかねない状況である場合が多い。
実際、今の時代は・・
” わたしたちはまた、途方もない変遷の時にいる。がむしゃらに働くだけではだめで、人生にはもっと豊かな何かがあるから、それを追い求めないといけない、ということに気づきつつある世代が、ついに誕生した。
いまや、解雇されたり退職したりで、新しい機会を求める人々が、何千万といる。だれもが、もっと創り、もっと与え、もっと関わり、もっと成長し、もっとつながることを求めている。
人々はいま、自分の世界を積極的に探索し、過去の軛から脱しようとしている。自分の潜在能力を開花させられる新しいアイデアを求めているのだ。だから指導や創造的刺激に飢えている。” (p342)
と、著者は、今までになく人それぞれの専門性に「価値」が見出されている時代と分析。
各分野の専門家に声を、この時代だからこそ、声を上げる必然性が呼びかけられています。
恐れを克服した先の世界
声を上げるとは、具体的に・・
” 自分自身の話を伝え、自分独自のコンテンツを創ること ” (p302)
そして・・
” 客にとって ・・中略・・ 彼らの目標について考え、A地点からB地点へ移動するのに役立つ実践的トレーニングを提供すること ” (p312)
ポジショニング、パッケージング、プロモーティング、パートナーリング等の詳細は本で語られていますが、印象的であったのは下記の人生訓。
人が死の床で向き合う三つの問い
” 悲劇の最たるものは死そのものではなく、生きているうちに心を死なせてしまうことです。死の床につくと、人は稼いだお金や成し遂げた業績のことなどどうでもよくなります。
ふつう人は死の床で三つの問いを発するのです。1 私は賢明に生きてきたか? 2 わたしはうまく充分に愛してきたか? 3 わたしはしっかり世の中に役立ってきたか? ” (p296)
” わたしたち人間はみな、実は共通する経験をするのであり、どんな人のメッセージでもほかの人のそれと重なり合うことが多いのである。
しかし、それでも人はみな自分なりに教訓を学び、自分なりの結果を出し、新たな価値を出し、新たな価値を創り出して、それを人々のために役立てる。
それは人それぞれが独自に体験することであり、その人にしかできない新しいことなのだ。” (p297)
” 世界を変える必要はない、だれかひとりの世界を変えればいいんだ ・・中略・・ ほんの小さいことでもいいのです、価値あることをすればいいのです。 ” (p301-302)
” 人間はみな同じ人生の旅をして同じようなことを発見するのだと、気づくことができたからです。
言い回しが多少ちがっても、また、自分が置かれている状況の見方であろうと、だれもがそうした発見を人に伝えようとするとするべきだと、わたしは思わずにはいられません。
生きること、愛すること、そして善い行いをすることは、人間ならだれしも重要と思う普遍的価値なのです。” (p302)
ノウハウの惜しみない開示に止まらず、最後は「かくあるべし」といった人生論にも視野を拡げられ
先日参加した池松さんのセミナーの内容と重複しますが
>> 池松耕次プラチナパスポート その六:起きた事は変えられないが、意味は変えられる <<
自分の経験を価値として伝える事が、人それぞれの使命として背負っている事柄である事は真理であるようですね。