これを書いている時点、チャンネル登録者数588万人に及ぶ
大人気YouTuber東海オンエアのリーダーてつやさんのエッセイ集『天才の根源』を読了。
東海オンエアの動画は、本書購入に合わせ1本しか視聴していなかったものの、時代の支持を得るYouTuberの頭の中に興味があり、
サイン本購入機会を通じ入手していた一冊。
過酷な部活生活、そしてYouTube・・
本書は、
” 活発でおもしろい、魅力的な周りの友達に憧れ、圧倒され、引け目を感じるだけだった僕が、いかにしてYouTubeのチャンネル登録者数560万人を達成することができたのか。
日常を適当にさらけ出しているだけのTwitterに、なぜ200万人ものフォロワーが集まってくれたのか。
その理由と、その根源。”(p20)
が、土台となり、
高校時代、所属した陸上部顧問の
” 死ぬほど怒られて、それでも死ぬほどふざけ続けた高校生活だった。
反省することもできただろう。陸上部の厳しさが異常レベルに達していなければ、ふざけて発散する必要もなく、更生して今頃真っ当に就職していたのかもしれない。
間一髪だ。危うく、まともに生きるところだった。”(p63)
というあまりの厳しさが東海オンエア結成につながった経緯に、
” やりたいことは今やりたい。ゆえに、やりたくないことは極限まで後回しにする。
そうやって生きてきたから、僕はYouTubeに出会えたのだろう。後回しに不安などない。ただのバカと言われればそれまでだ。
しかしバカなおかげで、「今やらなくても大丈夫」「まだ焦る時間じゃない」を積み重ねてこられたのだと思う。”(p67)
運命を決定づけたYouTubeがハマった経緯に、
” みんなと横並びなスキルをいくつも手に入れるより、一つでもいいから特殊スキルを手に入れるほうがカッコよく思えてしまう。
自分が身につけた能力で何か突破口を見つけてお金を稼いで、家事はそのお金で誰かに頼めばいいじゃないか。”(p77)
と、東海オンエア人気獲得(したであろう)要因に、てつやさんの軌跡、思いを赤裸々なまでに感じることが出来ます。
曝け出す等身大
赤裸々とは本書を読んで痛感したことで、本文では性癖やいわゆる放送禁止用語に、或いは「実家で母と話す。」企画に「元カノによるてつやレビュー」など、
ストレートにノーガードな感じも人気の背景なのであろうと ^〜^;
てつやさんご本人
” そろそろ明かしてしまおう。僕は天才ではない。だけど、そこらへんのその他大勢と一緒にしないでいただきたいと思っている。”(p252)
と、謙遜に的確(であろう)な自己分析に、何より自身の生き方に確たる自信を持っていること伝わるエッセイ集でしたー。