一昨日、刊行記念イベント⬇️に参加した
女優 常盤貴子さんの『まばたきのおもひで』を読了。
こだわりに、真っ直ぐさに etc
読み始めて、まず実感したのは普段いかに男性が書いている文章を読んでいるか、ということでしたが ^^
内容の方は、書き下ろしを含め新聞紙上での連載が一冊にまとめられたもので
” 私は家具にしても、車にしても、アンティークが好きなのだけれど、その理由の一つに、誰かが大切に使ってきた物を、私が思い入れをもって使い込み、
さらにそれを次世代の、同じ感性をもった誰かが喜んで使ってくれるという、物に宿る歴史にロマンを感じているところがある。”(p65)
常盤貴子さんを抑えるべきであろう大切であろう(好感)ポイントに、
” 同潤会アパートを取り壊してしまってから蔦屋書店ができるまでの代官山は、どこにでもある、普通の町になってしまっていた。”(p127)
との一文から感じられる明瞭なこだわりに、
とある夢中になられたとの高校球児のお話しに
” 時には「自分は将来、野球選手になるんだから、学校の勉強は全く必要ない。だからやらない」と、「言い訳?」と思えることも、「至極まっとうな話ですが・・・」といった勢いで周りの大人たちを堂々と説得したらしい。
彼の話を初めて聞いたとき、「わかる!」と、ワクワクした。実は私も子供のころ、お芝居を仕事にすることが当然だと感じていたから、だからご両親の心配も理解しつつ、絶対現実のものとしてほしい、という思いから、応援を続けている。 “(p86)
感じた真っ直ぐさに・・、一筋縄では行かぬ常盤貴子さんの多方面に拡がる魅力が滲み出た52篇のエッセィ集であったように思います。
into 常盤貴子さんワールド
常盤貴子さんご本人は、本書を締めくくる「おわりに」で、
” 自分が面白いと思うものを、きちんと選んでいれば、見ている人たちにもそれは伝わり、同じように楽しんでくれるのではないか、といっても好みは千差万別。私は好きでも気に入らない人だっていると思う。”(p185)
と述べられており、私は「ふむ」との共感に、読み流し気味に進んでいったパートと、それぞれでしたが、
数々の出演作品よりも、まず本(文章)から入った常盤貴子さんの内面を垣間見られた思いがして、感じ方、そこから論理の展開を楽しまさせて頂きました〜