6月に「観たい」的なことを記事↓にしていた三本のうちの一本、
Tom Hardy:トム・ハーディが主演二人を一人で二役演じた『レジェンド 狂気の美学』を鑑賞してきました。
意中の上映館、新宿シネマカリテでの上映が7月22日と知り、ロードショー最終週は昼の上映だけになってしまうようで
その前で且つ料金が1,000円で観られる水曜日というタイミングを捉えて。
なお、三本取り上げた残り一本の『Funny Or Die(ファニー・オア・ダイ)』は、日本公開次第といった他力本願の状況・・
マフィアの視線で描かれる古きロンドン
1960年代のロンドン舞台に、双子のマフィアの栄華と苦悩を描いたストーリーで
視点は主人公の恋人(後に妻)からの視点も採り入れられ、まず、トム・ハーディのファッショナブルさに
ロケ地の佇まいに、スタイリッシュな要素が、映画の格として漂い伝わってきます。また、(最近では珍しい?)サントラ盤が発売されるなど選曲の良さも余韻として残りました。
映像のスタイリッシュさに関心が行く場合、肝心のストーリーがチープだったりすることもありますが、
本作では人物設定、その内側が見事と言わないまでも手堅く映し出されています。
映画『レジェンド 狂気の美学』予告編
双子の片方は、マフィアとしてのスマートさ、計算高さを持ち、他方は精神疾病を抱え、弱さを露呈し、兄弟の間に溝を作り出すことに・・
そこに異性関係が絡んでいって、 といった大まかな設定ですが、
「映像にテロップ出てたかな?」と記憶に残っていませんが、実話に基づいたリアリティに
既述のスタイリッシュさ相まって、観ている者は上映時間中、現実から切り離して貰える感覚を得られます。
トム・ハーディ好演のマフィア映画の佳作
時間帯を考慮すると、それなりの動員で、ロードショー期間終盤であったことを考慮すると、口コミで広まっているところもあったでしょう。
感情が激しく起伏するようなタイプの作品ではないですが、今、飛ぶ鳥落とす勢いかのトム・ハーディに注目しているというファンの方に
マフィア/ギャングものがお好きという方には、雰囲気、ストーリー展開に楽しめる内容と思います。