先日受講した鳥内浩一さんの「想いを実現する、不変のマーケティング講座」の前回の続き。
前回 >> 鳥内浩一さんに学ぶ夢を実現するマーケティング:「想いを実現する、不変のマーケティング戦略」受講記 前編 <<
現在、鳥内さんは動画配信サイトのリアルインサイトを主催されていますが、
その顔と並んで、全米No.1マーケティングコンサルタント ジェイ・エイブラハム の代理人の異名を持つマーケッター。
私個人では「日本発新資本主義経営 リーダーシッププログラム」でお世話になっています。
ビジネスモデル、USPよりも大事なこと
ビジネスモデルとは、儲けるための仕組みと言われるが、理念を形にしたもので、もう一度、立ち戻る原点=存在意義。
USP(ユニーク・セリング・プロポジション)とは、「誰に、どんな価値を、どうやって提供するか」という事であるが、
大事な事は、USPに「何のために、なぜ」はあるか?、自分の心と一貫性がなければ、自分の行動に魂はこもらない。
ここで、経営の神様と称されるピーター・ドラッガーの
” 賢さは頭の良さではなく、一貫性に支えられている “
という言葉が紹介。
嘘、偽りのない行動を取っていれば、USPについて考える必要はなく、迷う事もなくなる。つまり、USPとは理念である。
ビジネスモデルも徹底的に魂を吹き込んでいけば、出来上がる。
ビジネスの原則は、人間関係の原則
ビジネスの原則は、人間関係の原則に立ち戻る事。
なぜ、受け入れられないのか?
・相手のことをよく知らない=信頼出来ない
・商品に恋をするのではなく、顧客に恋をしているか?
・自分のことに精一杯で、空気を読めなくなっていないか?
・お客様と原体験が違うことから、(お客様が)あなたの理念をすぐに理解出来るとは限らない
では、どうやったら受け入れられるか?
・相手を喜ばせること
・お客様の関心はどこにあるのか?お客様に関心を寄せること。
まず、必要なのは相手への貢献(投資)。ビジネスとは、先に投資し、後で回収するもの。
それが出来ない自分の都合をお客様に押し付けても、振り向いてはくれない。
「ここまで、してくれるなんて」と言われるほどの貢献が相手に愛として伝わる。
相手の目線に立つ。売るのではなく、買う手伝い。滅多にないことだからこその信頼を勝ち取る。
どうやってニーズに応えるか?
・まずはリサーチ、ヒアリング。自分たちのお客様が本当に困っている事は何か?
・あるいは信頼関係をベースに、あなたがお客様を(見えていない未来へ)リードする
2つの重要な質問
Q)お客様は何を買うのか?
それは約束である。あなたはお客様に何を約束しているのか?
誰もしてくれなかった大きな約束になっているか?誰とでも変わらない約束をしても誰も買ってはくれない。
テクニック的な問題ではなく、理念に基づく行動を形にしているか?
Q)お客様が買わない最大の理由は?
それはリスクである。フェアな取引をしていますか?
不公平な取引を(リスク・リバーサルなどによって)公平な取引にすること。
マーケティングとは?
最後、マーケティングとは何ですか?との質問があり、回答は・・
お客様の人生を守るため、リスクから守る。お客様にとって、自分が最後の砦。本来得られるべきものを提供する役割を果たす。
原体験から導かれた一貫性が放つ重み
といった内容が、およそ3時間の枠の中で語られました。
鳥内さんが講義を通じてお伝えされたいことに「原体験」という事がポイントとなってきますが、
その部分では目に涙をためて熱弁されるなど、ご自身が、理念に基づいた一貫性のある行動を具現化されており、
それが実感のある言葉として聞く者の耳に重みとして伝わってくるマーケティングの本質を見せてくれた講座でありました。