津原泰水さんの『ヒッキーヒッキーシェイク』を読了。
SNSで炎上して本書のことをおぼろげに知り、
洋楽好きとして
Georgia Satellites Hippy Hippy Shake *オリジナルはThe Swinging Blue Jeans
反応してしまうタイトルに ^^
「虎ノ門ニュース」で経済評論家須田慎一郎さんが、津原泰水さんの文書力を絶賛されていて
サイン本を見つけて入手していたという経緯。
“「ちょっとした人間造りに参加してほしい」”(p56)
という謎めいたプロジェクトを招集したヒキコモリ カウンセラーと招集されたヒキコモリたちが
疑心暗鬼に駆られながら進捗していくストーリー。
ポップな感じ伝わる表紙とは裏腹に「難しかったなぁ」というのが率直なところで
いざ読み始める段階で「400ページ超あるのかぁ」と相応に覚悟したつもりも
なかなか背景が頭に入って来ず、「これじゃいかん」と200ページ過ぎた段階で
一日の中で読了まで持ち込みましたが、70に話しが区切られ、一読した限りでは登場人物、場面展開にキャッチアップし切れず、
中盤でのフォローアップ(p252〜)に、エンディングの紐解き(p403〜)ですっくりさせてくれる箇所はあるものの、十分消化し切れなかった点は否めず。
物議から賛否へと
もっとも文庫版に至るプロセスで生じた軋轢は、早川書房の編集者 塩澤快浩さんの店頭POPで示された覚悟?もあり、
実売で報われた模様⬆︎。amazonの読者レヴューをざっと見した感じ賛否分かれている様子も
支持が目立ち、(自分と異なり)小説慣れした方であれば異なった読後感/読み応えを得られるのではと思います。