筒井康隆さんのスラップスティックでブラックな味のショート・ショート集との『笑うな』を読了。
上記、紹介文は裏表紙から借用しましたが、
購入時はタイトルの『笑うな』に気配を感じ ^^それ以外の詳細は情報は承知しておらず、
手にした軽度な重量感、解説を含め300ページに迫るボリュームに「分厚いな、、」なんてやや腰が引けたものの
実際は短編集で短いのは実に2ページ。全34編で、移動時間を上手い具合に使って
当初は月またぎを想定していたものの、2日で(2019年)5月中に読了に至りました。
膨らむ筋に、気になる結末に・・
注目の「笑うな」は、ど頭(1作目)に収録。「こうきましたかぁ〜」と、クエンティン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』をちょろっと彷彿とさせられる構成であったり、
一番のお気に入りは、堅実な出世を目論むサラリーマンの元に度重なる大金が流れ込んでしまう「マイ・ホーム」。
また、単独で絵本として発売していることを承知していた「駝鳥」は、
「こういう話しなのか、重いなぁ・・」と ^〜^;A
といった具合、気になる作品に、現代ではすれすれの外側と思わしきブラックな表現に展開を含みながら、
ひと作品コンパクトに書き上げられており、多くはサラッとした読後感を覚えながら、筒井ワールドの一片を本作でも楽しむことが出来ました〜