「みんなの意見」は案外正しい を読了。読み始めの時、ここにそれを記したのが2月23日だったので、断続的に読み進めていた事もあり、結構、時間かかりました。
>> 集合知:みんな知らなかったのに、みんな知っていたことから真相を突き止めてしまう不思議 <<
みんなの意見は、優秀な個人より秀でる
300頁超のボリュームに、アカデミックな内容で翻訳本特有の違和感もあり、要点を端的にまとめるのは難しいですが、
渋滞、科学、市場など、様々な斬り口から
私たちの身の回りには集団のほうが優れた個人より物事をうまく判断している事例がたくさんある、との実態から
集合知が大失敗を冒した例も大量にありながら、本のタイトルの如く、みんなの意見は「案外」正しいと。
本の核心は、適切な状況下では、集団はきわめて優れた知力を発揮するし、それは往々にして集団の中でいちばん優秀な個人の知力よりも優れている。(p.10)
専門家 < 集合知 + 自分の 方程式
昨年末、「君に友だちはいらない」の刊行記念講演会で著者の瀧本哲史さんが
時代が混沌としてくると、カリスマに何でも解決してもらおうとする風潮が出てくるといった内容の言及をされており、
時代の危うさがあると潜んでいるんだと思いますが、
「みんなの意見」は案外正しい を読むまでは、自身が判断を下す前に
その分野の専門家の意見に、自分の感覚を馴染まさせて、答えを導いていく流れでしたが、その過程で「集合知」の向きも勘案してみようと感じた次第。
ん、1回で消化するのは難しかったですが、侮るべく「集合知」のメッセージは強く学習出来ました。