安田成美さんの自然体な生き方を感じられた23篇のエッセイ集:『日々を編んでいく』読了

今週、刊行記念イベントに参加していた

<< 2020年2月11日投稿:画像は記事にリンク >> 安田成美さんのほんわりとした人がらに触れてきた:『日々を編んでいく』刊行記念 安田成美さんサイン会 参加記

女優 安田成美さんのエッセイ集『日々を編んでいく』を読了。

今、ベストと考えた決断

当初は「エッセイより自伝の方が良かったなぁ」なんて、女性が読んだ方がより面白く感じられるであろうトピックから

さささっとページが進んで行く感じでしたが、中途から

” 高校2年になったとき、2時間ドラマの主役が決まり、その仕事をするために高校をやめることになりました。

やめることになった、というより、自らやめてしまったのですが。

撮影に入る数日前に校長室に呼ばれて、「その仕事をやめるか、学校をやめるか、選びなさい」と言われ、その場で「学校をやめます」と言ってしまったのです。

担任の先生からは「もう一度考えなさい」と引き止められたり、親友から「成美!何やってるの」と泣かれたりもしましたが、「もうやめるって言っちゃったから」と、私は、考えを改めるどころか、どちらかというと当然のように、学校をやめていきました。

・・中略・・

今振り返ると、われながらヒヤッとしましたが、不思議なことに、当時はまったく恐れや不安は感じていませんでした。”(p50-51)

本書は CHAPTER 1 l LIFE、CHAPTER 2 l DAYS、 CHAPTER 3 l TALK、CHAPTER 4 l GOOD AGAIN の4章立てて構成。

更に

” 仕事に対して計画性は何もなく、その場その場の状況に応じて、できる、できないを決めていました。

先を考えないので、何も怖くなかったし、不安に思ったこともありませんでした。”(p73)

というご自身の振り返りに、ご主人の木梨憲武さんに言及した章「憲武さんは「機嫌のいい人」で、

” 感心してしまうことは、絶対的に自分と家族を信用しているところ、だから、誰に何を言われようと、失敗しようと、「大丈夫だ」ということを、いつでも確信しています。

彼にとっては当たり前のことなのかもしれませんが、この揺るがない思いには、尊敬の念まで感じています。”(p67)

といった似たもの同士ぶり ^^ など、生きざまに、パートナーシップについての部分は、内面伝わる部分で興味深かったです。

なるようになる

今後についても、

” これからも、私はきっと自分の声に耳をすまして、心が動くほうへと、生きていくのだろうと思っています。なるように、なるのですから。”(p75)

と綴られており、

刊行記念イベントで頂戴したサイン

肩肘張らず自然体な生き方を実践されてきたことが、安田成美さんの素の部分であろうと、

目の当たりにした際も、緩やかに芯のようなものを感じましたが、本に書かれてある内容と通底していた思いで、

読前の期待を覆される内容に、読み応えを得られました ^^


Comments

comments