先週末、中間記 ↓
をアップロードしていた元読売ジャイアンツの斎藤雅樹さん及び村田真一さんによる『ジャイアンツ伝統のエースたち』を読了。
その(中間記)後に読み進めたのは
第4章 斎藤雅樹みずからを語る
第5章 野球史に残る試合
第6章 21世紀のエースたち
の3章。
覚醒への導火線と、歴代エースの共通点
主として90年代に時代を築いた斎藤雅樹さんが覚醒したのは
” 「投球フォーム」という藤田監督のメカニック、「内角にアバウトに投げればいいよ」という中尾さんのメンタル面でのアドバイス。”(p160)
とサイドスローを進言した故藤田元司監督に、中日ドラゴンズから読売ジャイアンツに移籍してきた中尾孝義さんからの声かけあってのこととの(斎藤雅樹さん)ご本人談に、
” ただ藤田監督は「斎藤は気持ちが優しいだけなんだよ」と声をかけてくれました。”(p160)
とかく優しさを指摘された斎藤雅樹さんの
” 根底に「打てるものなら打ってみろ」という闘争心は不可欠であって、それが大前提でのコントロールです。”(p173)
という内側からの強化あってこそ築かれた圧倒的キャリア。
また、本書の根幹であるジャイアンツのエースに関して村田真一さんは
” これまで話してきた巨人歴代のエースはみんなそうだった。ストレートともう1つ「絶対的な球種」がある。
江川さんのカーブ、西本さんのシュート、定岡さんのスライダー、槙原のスライダー、斎藤のカーブ、桑田のカーブ。そして上原はフォークだ。”(p231)
なる総括的な話しに。
これら名が上げられている投手たちに私としては煮え湯を飲まされてきた立場となりますが ^〜^;
引用した内容から掘り下げた話しも興味深く、その他、これからも球史で語り継がれていくであろうナゴヤ球場での「94年10・8決戦」での
“(村田)これもあとで聞いた話だが、高木守道監督は選手をリラックスさせようとしたようだ。
「みんなが頑張ってこの10・8を迎えられた。ここまで(今中)慎二が頑張ったし、この最後の1試合に目くじら立てていくよりも普段通りの野球をやろう」
巨人は違った。「体が壊れてもいい。もう、絶対勝つぞ!」という勢いだった。チームとしての方向性が違う。”(p191)
といった当事者談に、プロ野球ファンとしては内容に引き込まれた箇所が点在する形となりました。