吉田豪さんがプロレス、格闘技系本に下した鉄槌と評価:『書評の星座 吉田豪の格闘技系本メッタ斬り 2005-2019』読了

プロ書評家 吉田豪さんの書評集『書評の星座』を読了。

先月(2020年7月)末に読み始め記⬇︎ をアップロードしてから

<< 2020年7月30日投稿:画像は記事にリンク >> 吉田豪さんがプロレス、格闘技系本に下した鉄槌と評価:『書評の星座 吉田豪の格闘技系本メッタ斬り 2005-2019』読み始め

程なく「(悪い意味ではなく)読んでも読んでも終わらないなぁ」といったボリューム感に圧倒されながらも、

“「あの試合はね、当初の契約段階では、ベイダーが『ダウンする』(最終的に負ける)ことに決まっていた。”(p285)

なる、その昔、真冬(12月)の神宮球場まで観に行った高田延彦対スーパーベイダー戦の舞台裏の言及が興味深く感じた『覚悟の言葉 ー 悩める奴らでてこいや!』(の回)に、

実際、自分が読んでいた ⬇︎

<< 2018年5月12日投稿:画像は記事にリンク >> 田崎健太さんが迫った長州力の生きざま:『真説・長州力 1951-2015』読了

『真説・長州力』が俎上に上げられた回での

” それでもちゃんと面白い本になっているし、プロレス幻想に乗っからず、これだけ冷静に取材した本の最後に出てくる、(以下省略)”(p402)

少数と思わしき肯定的に評価に、

本書を読んでの発見に、プロの視点での字面の読み取り方に、馴染みある選手登場回中心に、興味深く読み進めることが出来ました。

書評する覚悟

巻末でも、書評で取り上げたことが引き金となり、トラブルに発展した事例について触れられていますが、

” なお、「読んでいて気付いた読者もいるだろうが、オレの文章はとにかく読みづらい。カタカナがやたらと出てくるし」

・・中略・・

そこを読みやすくするのが編集の仕事なのに!”(p306)

といった随所に飛び出す的確なツッコミに、

購入本に書かれていたサイン

” こういう「詳しく言えないこと」にどこまで踏み込めるのかがプロの仕事、結局、書く側にもいい作品を生み出すためには犠牲にするものが必要で、それが「人間関係」だったりするとボクは思っている。”(p405)

の一文に感じられた吉田豪さんの矜恃に、(自分がした)1ページ目からバカ正直に読むことはオススメしませんが、

読みどころは全485ページの中に散見され、質の面でも重量感伴う著書でありました〜


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