プロ書評家 吉田豪さんの書評集『書評の星座』を読了。
先月(2020年7月)末に読み始め記⬇︎ をアップロードしてから
程なく「(悪い意味ではなく)読んでも読んでも終わらないなぁ」といったボリューム感に圧倒されながらも、
“「あの試合はね、当初の契約段階では、ベイダーが『ダウンする』(最終的に負ける)ことに決まっていた。”(p285)
なる、その昔、真冬(12月)の神宮球場まで観に行った高田延彦対スーパーベイダー戦の舞台裏の言及が興味深く感じた『覚悟の言葉 ー 悩める奴らでてこいや!』(の回)に、
実際、自分が読んでいた ⬇︎
『真説・長州力』が俎上に上げられた回での
” それでもちゃんと面白い本になっているし、プロレス幻想に乗っからず、これだけ冷静に取材した本の最後に出てくる、(以下省略)”(p402)
少数と思わしき肯定的に評価に、
本書を読んでの発見に、プロの視点での字面の読み取り方に、馴染みある選手登場回中心に、興味深く読み進めることが出来ました。
書評する覚悟
巻末でも、書評で取り上げたことが引き金となり、トラブルに発展した事例について触れられていますが、
” なお、「読んでいて気付いた読者もいるだろうが、オレの文章はとにかく読みづらい。カタカナがやたらと出てくるし」
・・中略・・
そこを読みやすくするのが編集の仕事なのに!”(p306)
といった随所に飛び出す的確なツッコミに、
” こういう「詳しく言えないこと」にどこまで踏み込めるのかがプロの仕事、結局、書く側にもいい作品を生み出すためには犠牲にするものが必要で、それが「人間関係」だったりするとボクは思っている。”(p405)
の一文に感じられた吉田豪さんの矜恃に、(自分がした)1ページ目からバカ正直に読むことはオススメしませんが、
読みどころは全485ページの中に散見され、質の面でも重量感伴う著書でありました〜