明治大学ラグビーの選手、キャプテン、監督をはじめ世界選抜など、ラグビー界で数々の実績を残されている吉田義人さんのトーク&サイン会に参加。
初の著書『矜持 すべてはラグビーのために』の刊行記念として開催されたもの。
(本書の)出版社の編集担当者の出会いなどから出版に至り、実に3年半をかけて世に出ることになったそうな。
出版過程で気づかされた出逢いと感謝に満ちた半生
出版の過程でこれまでを振り返ると、北島忠治明治大学元監督、宿沢広朗元日本代表監督、平尾誠二元日本代表監督など出会いに恵まれ、人に支えられてきた自分の人生で感謝を実感したり、
トークショーではやんちゃな幼少時代の思い出に、相撲、野球、バスケットボールなど、スポーツにさまざま親しんでいたものの
ラグビーに出会った時、それらが統合された面白さを実感、虜になっていったこと、それらが本に書かれていない裏話も含めて語られていきました。
また中学生時々、生まれ育った男鹿半島の寒風山で(タイガーマスクの虎の穴のイメージで)トレーニングを積み、
それまで徒競走で3、4番であったところ、一気にダントツで一番となった経緯から
人が休んでいる時に努力すると結果が出るとの経験値を得、以降「努力」という言葉が好きになり、編集者の方曰く(若くして)ストイックな吉田義人さんが確立していったそうな。
印象に残ったのは、TVドラマ『熱中時代』で水谷豊さんが演じた体育の先生像に憧れ、日本体育大学に特待生で進学することがほぼ決まっていたものの
(当時)北島忠治監督の大号令で明治大学に進学することを強いられ ^^; 新人合宿の際、監督のもとへ挨拶に行った際、
「お前が吉田か、よく来た」と、北島監督の名前の入ったブレザーをプレゼントされたエピソード(他にプレゼントされた人はいないそうな)は吉田義人さんの人生の転機に、北島忠治監督の思い入れが伝わってくる出来事で興味深かったです。
吉田義人さんの熱い半生に触れた50分
トークショーは約50分、吉田義人さんが本に込められた思いに、半生に、ラグビーへの想いに・・
吉田義人さんにお会いするのは2015年4月以来でしたが、
TV等で見聞きしたお話であっても、ご本人の口から聞く機会は初めてで貴重な機会となりました。
トークショー後に開催されたサイン会ではサインした本を手渡す際、都度都度起立され、
本を手渡される姿に吉田義人さんの人柄を垣間見た思いでしたが、サインを書いて頂いている間に
「今年の明治(大学)のラグビー部どうなんでしょうか」と私が発すれば
「もう現場から離れちゃっているんですよねー」といったやり取りがあり、
個人的にはまた吉田義人さんの熱い思い(人間性)が、明治大学ラグビー部と交差する日を切望する機会にもなりました。