前々回👇、読了記をアップロードした
『サイボーグ時代』刊行記念
【トークイベント】吉藤オリィx 伊藤史人「テクノロジーはいかに人間と融合するのか?」に参加。
イベント対象書籍『サイボーグ時代』にとどまらず
『「孤独」は消せる。』に書かれてある内容に、生きざまから大いに楽しみに迎えた当日。
変化のスピード早き時代
会場の銀座 蔦屋書店 BOOK EVENT SPACE前に着くと、カーテン向こうで、吉藤オリィさんが、開演へ向けた準備をされており、
開場となった後も、目の前にいらっしゃるという初っ端から分け隔て距離感で、スタート ^〜^
最初は吉藤オリィさん単独で、
もはや人は顔を覚える必要が必要がない(人の顔は変わっていくもので、今の時代、テクノロジーで自在に顔を操れる)、
ご自身のトレードマークである黒い白衣について、
(A4ファイル、ICカード、傘が収納されている状況を)デモンストレーション。
また、初めて吉藤オリィさんが開発された分身ロボットのOriHime(保険適用で45,000円程度)を目の当たりにする機会となり、
最初は、名古屋にいらっしゃる織田友理子さんとつながっておられるとのことで、
途中、織田友理子さんご自身が取り組まれているアプリ WheeLog についてご紹介されるなど
吉藤オリィさんが実現された世界の一端を現実のものとして確認することが出来ました。
また、その他の方もOriHime経由でイベントに登壇され、手と足のごく一部分を数mmしか動かせず、意識の有無すら確認出来なかった方が
吉藤オリィさんが開発された機器で家族をはじめ、訪問先で知り合った人たちと交流出来るようになったとの体験談など、素晴らしき瞬間の共有でした。
織田友里子さんご登場前に、島根大学 助教 伊藤史人さんが登壇され、福祉分野の現状や取り組みなどについてお話しや
吉藤オリィさんとの接点といったトピック。周囲の理解が現実に追いついていない状況を知らしめられ、このあたりは今後の社会の課題であるものと。
実現しようとする意思に、やってみる心がけ
トーク中は随時アプリを用いて参加者からの質問を受け付けていましたが、脳裏に刻まれたのは、
吉藤オリィさんが開発された眼球移動で意思疎通を図ることの出来るシステムが、なぜ普及しないのか?という(参加者からの)問いに対して
まず、必要と思われていない現実に、良いものを作っても知られることのない現実もあると。
家でも病院でも、重度障害者がいる場合、本人も周囲も諦めず、可能性を信じることが、まずもって大事。
また、そのような姿勢を発信していくことも大事で、テクノロジーの利用によって、本人の「できない」が「できる」に変わっていくことによって、周りも変わってくるようになると。
更に、興味深かったのは、伊藤史人さんも力を込められていましたが、
分からないからといって、とりあえず専門の人に話しを聞いてみようという姿勢は軒並みダメで(=上手くいかない)、
やれるところまで自分がやってみることが大事。出来たところまでの発信することで、お節介な人が出てくるものだと(笑)
身近で歩み寄るべきテクノロジー
ロボット開発に、プログラミング等々、テクノロジー分野が自分にとって距離のある世界と受け止めがちでしたが、
まず、分かろうとする気持ちに、一歩踏み出す行動力が肝要。
吉藤オリィさんが、仰ってたことで、何でも出来るように思われがちだけど、尖っているところがある分、出来ないことも多く、失敗の連続といったお話しから、頭の中から一つ余計な固定観念を取り除けたように感じられました。
本の中で文字で追いかけていた現実を、今回、直に視界に捉えることが出来たことに、吉藤オリィさんを目の当たりに出来たことで、リアルイベントの醍醐味を実感。
本の中では引きこもりや対人関係での悩みを吐露されており、吉藤オリィさんに対して気づかず抱いていた先入観とは裏腹に
実際は堂々としていながら気さくなところに(良い意味での)落差を感じ、
お話しの方も、緩急自在な中、ユーモアを散りばめられ、目を見開かされた現実に人がら伝わってくる2時間でありました〜