本田健さんがナビゲートしてくれる「才能」の見つけ方

 

正月の頃に買って、積読本とし化していた「自分の才能の見つけ方」を昨日、今日で読了。

 

一般的な読み物というよりはワークシートがあって、テキスト的な趣もあり、購入後、暫くは手が伸びない感じでしたが

ビニール綴じを開封してからはスラスラと、所々「なるほど」など頷きながら、ほぼ一気に最後まで行けました。

人間、誰しも才能が備わっていて、多くの人はそれに気付かないものだと。

自分にとって当たり前に思える事だと、なかなか分からないですよね。人から言われて「そうかな」と気付かされたり。

 

才能との交わりは4段階ある

本では「才能から見た4つのレベルの生き方」(p46)なる分類があり、

  1. 天才レベル・・フルに才能を使って、自分が生まれてきた目的に近いことをやっているので、限界がない。
  2. 優秀レベル・・自分の得意な事で社会的にも評価されることをやっている。学生時代から優秀だったり、上手に出来る事を長年やってきたりしたので、その分野で素晴らしい業績を出している。
  3. 普通レベル・・誰にでも出来る仕事をやっている。クレームに追いまくられる事は無いものの、ごくごく普通に仕事をしているので、何となく退屈さを感じている。世の中に一番多いタイプ。
  4. 無能・迷惑レベル・・自分のやっている事が評価されるどころか、迷惑になっている事を痛感させられており、毎日がつらく、苦しいものになっている。

 

誰でも天才、優秀レベルになれる

著者の本田さんは、人の才能を発掘する手伝いをされてきた経験から「どんな人にも才能はある」(p.5)、

「意識さえ向ければ、ちょっとしたきっかけで、才能は見つかります。」(p.5)との大前提から本が展開されています。

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「嫌なこと」で生きる世界、「大好きなこと」で生きる世界とには大きな違いがあるとして、当然、後者で生きる為の心得が説かれているワケですが、

「大好きなことで生きるために必要ではないもの(p13)」として・・

  1. 才能・・ 途中で開発されていくもので、最初は必要なく、大好きな事を何年も、何十年やっていて初めて才能が出てくる。
  2. 時間・・時間がないと感じている人の多くは、優先順位の付け方に問題(断れない仕事、用事に時間を取られている)があり、本当に大事な事に時間を使っていません。
  3. お金・・あると便利だが、なくても出来る。今、大好きな事で成功している人たちの多くは、無一文からスタートしている。
  4. やる気・・本当に好きなことに出会った時は、人は自分の中から突き上がってくる情熱が抑える事が出来なくなる。

“方や、大好きなことをやっていく人生に必要なものは、たった1つ必要なものは「好奇心」のみであると言い切られています。”

ピンチとチャンスは同時にやってくる

大好きなことをやって生きている人の多くは、これまでに人生を劇的に変える転機と出会っているとして、下記6つの状況に直面した時などはサインとなりうる(p14)

  1. リストラや売上の急減
  2. 本人や家族の病気
  3. 破産、事故
  4. 物事が完了したとき
  5. 人間関係のトラブル、男女関係の破綻
  6. 誰かに出会ったとき

こうした状況を迎えるに至った際、著者の本田健さんは・・

“人生の分かれ道にさしかかったときは、怖れや疑いがある道こそが、あなたの進むべき道です。”(p63)

と指南されています。

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才能にも4種類ある

「才能」に止まらず、多分に「生き方」に関しても示唆を与えてくれるガイド本でしたが、

自分が「面白いな」と感じたのは「才能」には、一般的に理解されているポジティブなもの(リーダーシップを取る、行動力がある等)だけでなく、

ネガティブ・・ズケズケとものを言う、自分(他人)に厳しい、否定的になる

静的・・洞察力がある、人に甘える、人の長所をみつける

動的・・組織を動かす、人に教える、人と人をつなぐ

と4類型あり、ネガティブな才能に関しても発揮しどころがあるという事。

例えば、「ズケズケとものを言う」人であったら⇒人の本質を突いて癒すカウンセラーの素養がある可能性がある

例えば、「優柔普段」な人であったら⇒調和を生み出す調整役であったり

例えば、「否定的」な人であったら⇒リスク管理のエキスパートであったり

自分に備わった面を向ける事で、自分自身の本来の姿を発揮出来る事が説明されています。

その他、才能に関して様々な切り口で論が展開されていますが、書き方がシンプルで具体的。全編100頁に満たない分量で、

「ちょっと疲れたなぁ」と気分が下降気味の状況であったり、リフレッシュを求め近くのカフェに入る際のお供といった状況で

威力を発揮してくれそうな一冊でありました。

 


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